オウンドメディア(ブログ)での記事の書き方を学びたい
ウェブ担当になったので記事制作の全体工程を知っておきたい
オウンドメディアを始めることになり、どこから手をつけていいのかわからない
※本記事は企業のウェブ担当者を想定して書いていますが、個人でブログやアフィリエイトサイトで記事を書こうと考えている方にも共通する内容です。
記事を書いたことがない方からするとどこから手をつけていいか、良くわかないという方が多いと思います。
私も昔は「まずは書くことが大事だ」と考え記事をとにかく書いていた時期があったのですが、それらの記事では思うように検索順位を上げられませんでした。
しかし、記事の書き方の学習を進めていくと「SEOライティング」という体系的にまとまった書き方があり、Googleの検索エンジンを意識したポイントを抑えて書くことで、「狙ったキーワードで上位化させる」ということができるようになりました。
SEOの研修講師をしているヤマヒです!
SEOを学習した方からすると「ライティング以外にも、上位化に必要なことあるんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。
もちろん、ジャンルやキーワードによってGoogleからのフィルタの具合が違ったり、内部リンクや外部のリンクの扱い方など他にも押さえたいポイントはたくさんあります。
しかし、「記事の書き方」こそ、全ての始まりであり、ここを押さえないことには始まりません。
私は、インハウスSEOで企業向けにSEOの研修をさせていただく際に、必ず最初にやってもらうステップが「ウェブ担当者様に自分でライティングしてもらう」ということです。
自分で上位化できるライティングのテクニックを身につけていただくことで、アウトソーシングでも品質の高い記事を作れる仕組みが作れるようになります。
逆にいうと、自分でSEOのポイントを押さえた記事が書けないと、外注をしてもSEO的に良い記事か、悪い記事か判別がつかず、結果として狙った通りの運営ができない質の低いオウンドメディアになってしまいます。
ウェブ担当者が作業者になるのではなく、SEOを理解してチームを牽引できるウェブマーケターになって頂くためにも、記事を書くをいうことを取り入れています。
前置きが長くなってしまいましたが、本記事ではオウンドメディア(ブログ)の記事の書き方を、初めての方でも分かるように極力わかりやすくご説明していきます!
それでは、参りましょう!
ヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
ウェブメディア会社の元経営者。数百万PVのサイトの立ち上げ・運営を経験。現在は多数の企業にインハウスSEOを提供しつつ、自身でも10サイト以上を運営。SEOの実践ノウハウを「ウェブマーケター養成講座」(YouTube・ブログ)で無料提供 Twitter▶︎@yamahi_official
企業内のウェブ担当者やフリーランスでマーケティングに強くなりたい方などに向けた「ウェブマーケター養成講座【ヤマヒ塾】」(Youtube)の公開情報や関連ニュース情報をお届けします。よろしければご登録ください。▶︎ヤマヒ公式LINEのご登録
オウンドメディアでの記事の書き方【全体工程】
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STEP01書く前のフェーズ1. ジャンル・テーマ選定
2. キーワード選定
3. サイト設計 -
STEP02書くフェーズ1. 見出しを作る
2. リード文を書く
3. 記事を書く -
STEP03書いた後のフェーズ1. 文章を装飾をする
2. 画像を作成する
3. descriptionを書く -
STEP04公開
工程の一つ一つを説明すると、それぞれ1つの記事になってしまうトピックですが、本記事で全体工程をざっくりと理解していただくために、それぞれを簡易的にご説明していきます。
オウンドメディアの記事の書き方(1)書く前のフェーズ
この「書く前のフェーズ」は、ウェブサイトの戦略・運用方針を決める部分であり、専門性が高い部分です。
すでに「何のキーワードを狙って記事を書くか」という、キーワードリストが出来上がっている場合は、このフェーズが終わっていると言えます。
すでに運用されているサイトを引き継いだウェブ担当者はこのフェーズの作業はすでに済んでいると思いますが、これからオウンドメディア(ブログ)を始める場合は最初にも関わらず重要なフェーズになります。
それでは、それぞれどういう工程なのか簡単に解説をしていきたいと思います。
1. ジャンル・テーマ選定
サイトを立ち上げるにあたって、どのジャンルで、どういったテーマで発信していくのかを決定します。
ジャンル・テーマ選定とは、例えば、転職エージェントの会社が、ITエンジニア【ジャンル】で、女性のキャリアアップ【テーマ】について発信をしていく、といったことです。
オウンドメディアの場合、広げていきたい自社サービスが属するジャンルになると思います。
テーマというのは、そのジャンルにおいて、どういう方向性で情報発信をしていくのかということです。
ちなみに、ジャンルによっては、競合サイトがすでに沢山いる激戦区もあれば、競合が少ないので戦いやすいというジャンルもあります。
また、YMYL(Your Money Your Life)と言われていますが、人の人生に大きな影響を与える分野(例えば、医療・健康やお金関係など)は、Googleがより正確な情報発信を求めているジャンルになっています。
YMYLジャンルにおいて、正確な情報発信ができるとGoogleが判断できる「権威性」があることが重要になっており、ジャンルによっては単純にSEOライティングをしただけでは上位化できないところもあります。
2. キーワード選定
ジャンルやテーマを決めたら、どのキーワードで1位になりたいのかを決めます。
競合ひしめくジャンルでは、サイト全体で1つのキーワードを取る設計をします。
キーワード選定は、そのサイトの将来的なトラフィック量や収益を決定する、非常に重要な作業工程です。
メインキーワードを決定した上で、競合分析等を通じて、周辺のキーワードも洗い出します。
オウンドメディアでいうと、どの程度のサイトを作るのか、どれぐらいの更新頻度が実現可能かによりますが、数百ワードをリストすることもあります。
3. サイト設計
キーワード選定と繋がる工程で、洗い出したキーワードを同じカテゴリー分けします。
キーワードをベースに、どういうサイトにするのか、どういう情報が載っていくのかをまとめて構成を作ります。
サイト作りは、キーワード選定・サイト設計のためのリサーチが命ですし、サイトによっては記事を書くよりもリサーチの方が時間がかかったということもザラにあります。
オウンドメディアの記事の書き方(2)書く時のフェーズ
いよいよ実際に書くフェーズです。
このフェーズの前提は、何を書くのか「キーワード」が決まっている状態です。
1. 見出しを作る
書くフェーズにおいて最も重要な工程がこの「見出しを作る」ということです。
SEOのポイントを押さえた見出しを作れることが、最終的に検索上位化できるかどうかを分けます。
抑えるべき見出しのポイントは、
- 検索意図を網羅した見出しにすること
- 見出しのh2には狙っているキーワードを入れること
です。
検索意図というは、検索をしているユーザーが何を知りたくて検索しているのか、ということです。
それらを把握するために、
- Googleのサジェストワード
- 検索上位のサイトの掲載内容
- Q&Aサイト
を調べて、記事の見出しへとまとめます。
検索意図の調べ方についてまだ知らない方は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧下さい。
見出しを作ったら、将来的な外注化を見据えて、見出しを構成書に落とし込みます。
また、見出しが出来上がったら、タイトルを考えましょう。
2. リード文を書く
見出しとタイトルができたら、いよいよライティングです。
リード文とは、全体の文章の冒頭部分であり、実は最も重要なパートです。
ここがしっかりとユーザーの心を捉えられないと、すぐに離脱されてしまい、検索上位化できません。
リード文の書き方については、別記事で詳しく解説をしています。
3. 記事を書く
リード文を書き終わったら、見出しにしたがって記事を書きましょう。
見出し段階で検索意図を調べた際の上位サイトの内容なども参考に、記事を書いていきましょう。
オウンドメディアの記事の書き方(3)書いた後のフェーズ
最後に記事を書いた後のフェーズをご紹介していきます。
1. 文章を装飾をする
文章の文字を装飾していきます。
太文字やアンダーラインを引くなど、文章にリズムと作っていきます。
人は文字だらけの文章だと離脱してしまうので、装飾ですっと読み進められるように編集をします。
2. 画像を作成する
アイキャッチや説明画像を用意しましょう。
人が文章を理解しやすくなり、結果として検索時の課題を解決できる良いサイトになります。
オリジナルの画像があることはGoogleの評価も得られます。
3. descriptionを書く
サイトを後悔する前に、descriptionを書きましょう。
descriptionとは、Googleの検索結果画面に出てくる記事の説明文です。
オウンドメディアの記事の書き方まとめ
本記事では、オウンドメディアの記事の書き方のポイントをご紹介しました。
それぞれ詳しい解説をしているパートもあるので、実際に書き進める際に参考にしてみてください。