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【Web担当者向け】BtoBオウンドメディアでのSEOの注意点

【Web担当者向け】BtoBオウンドメディアでのSEOの注意点【ハマりがち】

※ 本記事はYouTubeの動画撮影のために準備した原稿を簡単に編集したもので、動画をラジオ的に聴いていただくこともできます。

この記事を書いた人

ヤマヒヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
ウェブメディア会社の元経営者。数百万PVのサイトの立ち上げ・運営を経験。現在は多数の企業にインハウスSEOを提供しつつ、自身でも10サイト以上を運営。SEOの実践ノウハウを「ウェブマーケター養成講座」(YouTube・ブログ)で無料提供 Twitter▶︎@yamahi_official

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BtoBオウンドメディアでの注意点

ヤマヒ
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BtoBのオウンドメディアにありがちなのが、「検索意図を無視して自社の考えを主張したい」ということです。

しかし、SEOで狙うのであれば、検索意図を無視して上位化できません。

上位に出てくる記事と食い違う記事や観点の違う記事を作ってしまうと、検索上位に入る可能性はぐっと下がります。

検索意図を加味しないで自社の主張中心の記事を出す場合の流入は

  • メルマガ
  • SNS
  • 既存媒体内での回遊

といった、検索エンジンに紐づかない場から流入を集めるイメージで進めましょう。

特に、BtoBオウンドメディアの場合、B(ビジネスサイド)の検索意図よりもC(消費者サイド)のほうが検索ボリュームが大きいため、本来伝えたいことだけを書くと検索では埋もれてしまうというケースはよくあります。

オウンドメディアSEOの注意点を具体例で解説

ヤマヒ
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ここでは「優秀な人材」というキーワードを例にして考えてみたいと思います。

なお、あなたは「B2Bの人材コンサル企業のオウンドメディア担当者」という設定とします。

「優秀な人材」というキーワードの検索意図を除いてみると大きく分けて、

  • Cの一般消費者(転職者や就職活動中の人)
  • Bの人事業務に携わるプロ

が混在しており、上位記事はCの検索意図が強く出ていると言えます。優秀な人材というキーワードに対して、

転職者は、「この5つが共通のポイント」といったキャッチーな内容で満足をしています。

一方で、下位ページのプロの人事向けの記事では、「優秀な人材なんて企業ごとに定義できない。どう定義するのかを教えましょう。」と行った論調になっています。

もし、あなたが同じようにプロ向けだけを意識してして、

「業績を上げている人へのヒアリング・観察が大事だ」
「企業全体でスキルの棚卸を進めることが大事だ」
「コンピテンシー面接の進め方」

こういった論調だけで記事を書いてしまうと、SEOでは上位化できなくなります。

「優秀な人材」に共通する能力を列記しているプロにとっては薄っぺらく感じる記事であっても、その共通する能力を知りたいという人たちが多いということなのです。

結果的に、専門家が見ると本質を捉えていない記事だが、素人は満足できる記事が上がっている、という状況は、BtoBのオウンドメディアを運営していると起きることです。

それでは、次にそれらの問題をどう回避すればいいのかをご紹介します。

BtoBオウンドメディアのSEOにおける注意点を考慮した対応方法

もし、SEOでの流入を当てにして期待して記事運営をしているであれば、上位サイトの検索意図を無視して、TOP3に入れるのはほとんどの場合できません。

そのため、

・一般論としてこういう点が挙げられている
・しかし、当社としては違う
・当社の主張

といったように、検索意図をもれなく拾いながら主張をする文章を組み立てる必要があります。

Bの検索ボリュームが少ないが故に、プロじゃない人に一般消費者にも必要な情報を届けないと上位化できないのです。

オウンドメディアのSEOを気にしないで発信する方法も有用

ヤマヒ
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そもそも、そのキーワードを取ったところでB2Bの問い合わせを増やすことができるキーワードなのでしょうか。

もし会社としてビジネスのターゲットの裾野を広げたいなど、Cを対象に含めることに意味があるのであれば良いのですが、単純にB向けのトラフィックが欲しいだけの場合、上がったところで狙った効果が得られない可能性はあります。

主張したいことがあり、検索ボリュームとしては少ないキーワードであればSEOを捨ててしまって、メルマガやSNS,既存のトラフィックから動線作りといった別の手段でトラフィックを集めることも考えましょう。

そうすることで、Cを意識して、本来必要のない文章を書く必要がなくなります。

BtoBオウンドメディアでのSEOの注意点まとめ

B向けの検索意図がC向けの検索意図のボリュームの大きさに埋もれてしまうというキーワードがあります。

その場合、SEOで狙うのであれば、C向けの検索意図も含めた文章構成を作る必要があります。

一方で、SEOを気にしないで、SNSなど別の流入元を確保できるんであれば、あえてSEOを意識しないで、自らの主張をするための文章を書くという手もあります。

ABOUT ME
ヤマヒ
ウェブメディア会社の元経営者。数百万PVのサイトの立ち上げから運営をした。現在はフリーのマーケターとして、多数の企業へのコンサルティングを行う一方で、自身でもサイト設計やライティングを実施。10以上のウェブメディアを保有・運営中。オウンドメディアのSEOが専門領域。上流(戦略・商品設計・計画)から下流(サイト設計・ライティング)まで支援中。