検索意図について動画でも解説をしましたので、ラジオ的に聞いて頂くこともできます。
検索意図ってなに?
SEOで検索意図を調べるのはなぜ大事なの?
検索意図を調べるにはどうしたいいの?
SEOを意識したサイト運営考えると必ず出会うのが「検索意図」です。
検索意図なんて聞き慣れない言葉が出てきて戸惑ったという方も多いのではないでしょうか。
「検索意図」はSEOを学ぶ上で絶対に理解しておくべき重要ワードです。
数々の企業のウェブ担当者様にSEOのコンサルティング・研修をしているヤマヒです!
ウェブ業界には13年ほどおり、直近のSEO実績を成功事例でもご紹介しています。
検索意図というのは、「検索をして知りたいこと=解決をしたいこと」を把握するということです。
同じようなキーワードでも実は全然違う検索意図だということはよくありるので、キーワードごとに検索意図をちゃんと把握する必要があります。
この記事を読んでいただくと「検索意図」について一通りのことが理解できます。
- 検索意図の概要と重要性
- 検索意図の調べ方とツール
- Googleが公表した検索意図に関する分類
これらのお話を、「検索意図」という言葉を初めて聞いた方にも分かりやすく解説をしていきたいと思います!
ヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
ウェブメディア会社の元経営者。数百万PVのサイトの立ち上げ・運営を経験。現在は多数の企業にインハウスSEOを提供しつつ、自身でも10サイト以上を運営。SEOの実践ノウハウを「マーケター養成講座」(動画・ブログ)で更新中
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それでは参ります!
検索意図とは
検索意図とは、検索をしている人が知りたいこと=解決したいことです。
検索する人は、検索をすることで自分が今抱えている問題を解決したいと考えています。
検索意図を把握するということは、検索キーワードを通じて、そのユーザーはどういう問題を解決したいと考えているかを把握することです。
なお、検索意図のことを検索インテントと呼ぶこともあります。
それでは、次になぜ検索意図がSEOにおいて重要なのか、をご説明いたします。
検索意図がSEOにおいて重要な理由
検索意図がSEO(検索上位化)において重要な理由は、ユーザーの抱える問題を解決できるサイト=Googleに評価されるサイトを作るために、どういう内容を掲載すべきかが分かるからです。
検索意図を意識せずに記事を書いた場合
検索意図を把握しないで記事を書いてしまうと、ユーザーが求めていない内容を独りよがりに書いてしまう危険性が高まります。
検索意図を無視してユーザーが求めていない記事を書いた場合、ユーザーがそのサイトに来て取る行動は
- 滞在時間が短い
- すぐに「戻るボタン」を押す
- URL/検索バーにキーワードを入れて検索し直す
といったもので、これら全てがサイトの評価を下げることにつながります。
Googleの検索エンジンは、「あ、このサイトに人を流しても問題解決できていない=満足させられないんだな」と考えて、他のサイトを上位化させてしまいます。
「沢山記事を書いているのに一向に順位が上がらない」という方にありがちなことが、この検索意図を意識せずに記事を書いてしまうということです。
検索意図を意識して記事を書く
検索意図を意識して書くことで、ユーザーの問題を解決できる記事を作ることができます。
検索意図を網羅した記事を書いた場合、ユーザーがそのサイトに来て取る行動は
- 滞在時間が長くなる
- 問題が解決してブラウザを消す
- サイト内の他の記事を回遊する
といったもので、これら全てがサイトの評価を上げることにつながります。
Googleの検索エンジンは、「あ、このサイトに人を流せば問題解決できる=満足させられるんだな」と考えて、自分たちのサイトを上位化させてくれます。
記事は沢山書けば良いというものではなく、きちんとユーザーの抱えている問題を解決することを意識して、検索意図をを抑えた丁寧な記事を作る必要があります。
ただし、検索意図を意識しない/できない場合もあります。
・発信者が芸能人などで「その人が発信すること」自体に興味を持つ人が多い
・新しいキーワードやトレンドニュースなどで適切な検索意図が存在しない
といった場合は、現在の検索意図=ユーザーの抱えている問題を調べて、検索意図を網羅するという基本アプローチから変わっていきます。
それでは、次に具体的にどうやって調べれば良いのかをご紹介していきます。
検索意図の調べ方は3つのステップ
検索意図の調べ方は以下の3つのステップがあります。
- サジェストキーワード
- 検索上位記事
- Q&Aサイト
この3つ、または2つを使って調査します。
全然難しくないですし、むしろ理解することで記事に何を書けばいいのかが分かり、記事を描きやすくなります。
ちなみに、最後のQ&AサイトはB向けのキーワードの場合は、調べても情報がない場合が多いため、利用しないこともあります。
それでは、検索意図の分析方法についてそれぞれ解説をしていきます。
サジェストキーワードによるリサーチ
サジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力した時にGoogleが提案してくれるキーワードのことです。
サジェストキーワードは、実際にユーザーが過去検索をしたデータから、今から検索する人の検索の利便性を上げるために、キーワード検索をアシストしてくれます。
なお、Googleはサジェストキーワードを掲出する機能の正式名称を「Googleオートコンプリート」と呼んでいます。
検索上位記事によるリサーチ
検索上位記事というのは、検索をした時の実際の検索結果のことを指します。
狙っているキーワードで、グーグルで検索をして表示される検索結果のうち、最低でも上位10サイト、できれば上位20サイトを対象にします。
それらの上位サイトにどういった内容が書かれているのかを調査します。
Q&Aサイトによるリサーチ
一般に公開されているQ&Aサイトも、検索意図を把握する上で重要な要素になります。
ただし、BtoB向け(企業間取引のビジネス)を主体としたサイトを運用している場合は、Q&Aサイトが検索意図の把握に役立つことはほとんどありませんので基本不要です。
C向けのQ&Aサイトで、特に悩みについての検索意図を把握するには絶好の場所です。
続いて検索意図を調べるツールついて紹介をしていきます。
検索意図を調べるツール
検索意図を調べるツールは以下です。
▶︎サジェストを調べるツール
▶︎検索上位記事を調べるツール
▶︎Q&Aサイト
それぞれのツールについて簡単に紹介します。
サジェストを調べるツール
サジェストを調べるツールは2つありますが、どちから一方で十分です。
Ubersuggest
Ubersuggestは、無料とは思えないほど充実しています。特に検索ボリュームも一緒に見れるのは便利です。
ただし、注意点は2つあります。
1つ目は検索ボリュームが、Google広告で有料出稿しているしていると使える「キーワードプランナー」でGoogleから直接出す検索ボリュームと若干ずれます。(キーワードプランナーで出す数字がGoogleの数字なので正と考えています。)
2つ目は、Googleアカウントを紐づけて使うとサジェストが全て見れるのですが、のですが、その際に持っているGoogleコンソールの情報をUbersuggestに渡すことになります。ただですごいツールを使う代わりに引き換えで自分の情報を提供することになります。
related-keywords
関連キーワード取得ツール(仮名・β版) が正式名称です。こちらはシンプルにサジェストだけが一覧で出せます。
検索ボリュームをキーワードプランナーで調べるならこちらを使う方が良いです。
検索上位記事を調べるツール
検索上位記事を調査するのは基本Google検索が必須ですが、ラッコツールも便利で時短できます。
ラッコツール 見出し(hタグ)抽出
上位10記事のタイトルと見出しを一覧で抜けます。基本的に検索結果のサイトにいくべきで、このツールだけで完結すべきではないですが、一覧で操作性もいいいので、こちらで検索をしてリンクに飛んでいっています。
Google検索
いわずもがなのGoogle検索で、ラッコツールなしでこちらだけでも十分です。
Q&Aサイトで有用なツール
Q&Aはヤフー知恵袋が圧倒的なので、ヤフー知恵袋で検索しましょう。特に、C向けキーワードやお悩み系のキーワードは必須です。
検索意図を分類しよう
ツールを使って集めた検索意図を分類するという作業をします。
紹介したツールを使って集めた情報を元に、記事の見出し・内容を作っていくために行う最初の作業が「分類」です。
検索意図の分類で行うことは、違うサジェストキーワードでも似たような検索意図のものを1つにカテゴライズして、最終的に1つの見出しに入れ込むということです。
サジェストの振り分けについて、具体的な作業方法を以下の記事で紹介しました。よかったら参考にしてみてください。
最後に、検索意図についてGoogleが公式で発表している4つの分類があるので、ご紹介いたします。
Googleが公表した検索意図による4種類のキーワード分け
ここでは、Googleが2015年に世界のマーケター向けに、モバイル時代の検索意図の振り分けとして4つの種類があることを公表した資料があるのでご紹介します。
その4つの種類とは以下です。
Know = 知りたい
Go = 行きたい
Do = したい
Buy = 買いたい
<画像>
公式資料:4 new moments every marketer should know
公式の資料は1枚のPDFで、私が知ったのは、ウェブライダー松尾さんのSEO講義の中でウェブ担当者フォーラムの記事について話を聞いたことがきっかけでした。
公式資料のタイトルが「4 new moments every marketer should know」となっており、訳すとつまり「マーケターが知っておくべき新しい4つの瞬間」ということです。
Goクエリ(キーワードのことをクエリと呼ぶ)であれば、Googleマップが優先的に上位表示されたり、buyクエリなら楽天やAmazonが上位表示されたりする傾向があります。
4つのパターンがあることを念頭に置いて検索をして見た結果、Googleは「knowクエリ=知りたい」と判断しているキーワードなのか、「doクエリ=やりたい」と思っているキーワードなのかを考えることによって、記事に書く内容を考えるヒントになります。
例えば化粧品の商品名で検索した時に、その商品を「買いたい」という検索意図かもしれませんし、その商品の成分を「知りたい」という検索意図かもしれません。
化粧品によってはbuyばっかりだったり、knowがばっかりばったりと、これは実際に検索してみないと判断できません。
このGoogleの公表資料で、検索意図の調べ方自体が変わるということではなく、検索意図を調べた結果から「どういう方向性の記事を書くのか」という内容を考える際に役に立つフレームワークと言えます。
まとめ
この記事では、「検索意図」について初心者の方でも分かりやすいように概念から重要性、調べ方やツールについてご紹介しました。
検索意図を把握できることは、SEOを意識した記事作りの第1歩と言えます。
最初はなれなくて時間が掛かることもあると思いますが、どんどんスピードは上がっていきますので、ぜひ検索意図の振り分けに取り組んでいきましょう。
企業内のウェブ担当者やフリーランスでマーケティングに強くなりたい方などに向けた「ウェブマーケター養成講座」を公開しています。
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