Webライター

Webライターとは?必要な能力や年収【キャリア&報酬アップ方法つき】

Webライターとは?必要な能力や年収【キャリア&報酬アップ方法つき】
  • Webライターになりたいけど、収入について知りたい
  • Webライターになるために必要なものは何だろう?
  • 未経験からWebライターが稼げるようになる方法を知りたい

Webライターについて気になっているものの、このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回は、Webライターの仕事や必要なスキル・キャリアアップ方法などについて、詳しく解説します。

この記事を書いた人

ヤマヒヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
Webマーケターサロン ヤマヒ塾の塾長・現役Webマーケター。Webメディアを運営するスタートアップ企業の元経営者。現在は企業にSEO研修・コンサルティングをしつつ、自身のサイトを運営。Webマーケティングの情報をSNSで初心者向けに発信 ▷プロフィール詳細
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Webライターとは?

副業や在宅ワークでよく聞くWebライターですが、そもそもどのような仕事内容や働き方なのでしょうか。

Webライターの主な仕事内容

Webライターの仕事は、Webサイトに掲載する記事や文章を作成することです。

「ライター」というと雑誌や新聞など紙媒体を対象に書く人も含まれますが、Webライターの主な活躍の場はWebサイトです。

ブロガーや作家とは異なり、文章の発注者であるクライアントのニーズをくみ取り、クライアントの思いを伝えるために文章を書く特徴があります。

Webライターが手掛ける文章や仕事には、以下のようなものがあります。

文章の種類
  • Webメディアの記事
  • ECサイトの商品コピー
  • 企業サイトのインタビュー記事
  • SNSへの投稿文
仕事内容
  • 企画
  • 取材対象者へアポイント
  • インタビュー/写真撮影/文字起こし
  • 記事執筆
  • 文章校正
  • 監修者にチェックを依頼する
  • Webサイトに公開する

同じ「Webライター募集」の求人であっても、どの範囲の業務が求められるのかが案件により異なるため、注意が必要です。

ライターといえば「黙々と文章を書く」イメージがありますが、実は世間で思われている以上に、クライアントや編集者・ディレクターとのコミュニケーションが必要とされる仕事なのです。

Webライターの種類

Webライターの種類に明確決まりはありませんが、「何を書くか」によって、一例として下記のような種類があります。

ライターの種類 手掛ける文章・記事
SEOライター 検索結果で上位に表示されることを目指す記事
セールスライター 集客や販売のための文章
SNSライター TwitterやInstagramなどのSNSに投稿する文章
コピーライター 商品やサービスの特徴を端的に表すキャッチコピーや広告文
取材ライター 取材やインタビューを基とした記事

「何を材料とするか」「何を目的とするか」で、Webライターが書く文章は大きく変わります。

最近では運営者に代わって、ブログやECサイトの商品説明文・メールマガジンの文章を書くケースもあり、活躍の場は広がりを見せています。

Webライターの働き方

Webライターの働き方は、企業に雇用されるかされないかによって2つに大別されます。

それぞれについて、違いを見ていきましょう。

フリーランスWebライター

企業に属さず、業務委託で仕事を請け負って仕事をするWebライターを指します。

フリーランスになるメリットは、仕事の内容から仕事量・働く時間・場所・仕事をする仲間・クライアントまで選べることです。

現在は、クラウドソーシングなどインターネット上で案件の応募ができるサービスも拡大しているため、フリーランスで働くWebライターが急増しています。

企業と雇用契約を結ばない分、かなり高い自由度が期待できます。

企業に雇用されるWebライター

正社員・アルバイト・パートといった形で企業に雇用されるWebライターです。

フリーランスWebライターほどの自由度はありませんが、主に下記2つのメリットがあります。

  • 雇用契約に沿って給与が支払われるため、一定以上の収入が安定的に得られる
  • 企業によっては研修やOJTなどでスキルアップのチャンスがある

給与が保証されつつ経験が積めるため、安定収入を重視する人にとくに向いているでしょう。

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Webライターのメリット・デメリットとは

Webライターという職業自体には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

ここから詳しく見てきましょう。

Webライターのメリット

まずは、Webライターのメリットについて解説します。

Webライターには、一体どのような魅力があるのでしょうか?

柔軟な働き方ができる

基本的にはパソコン1つあれば仕事ができるため、場所に縛られず仕事ができます。

一人で作業することが多いため、深夜や早朝・隙間時間などにもでき、副業としても人気があります。

自分の都合に合った案件を受ければ、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方ができるのは大きな魅力でしょう

継続的に収入が得られる

発注元としてクライアントや雇用主がいるため、作業した分だけは必ず収入が入る点もメリットです。

同じく文章を書く仕事としては、ブロガーやアフィリエイター・作家などがありますが、それらは基本自分が紹介した商品や制作物が売れないと、収益が発生しません。

Webライターなら、フリーランスであっても納品すれば必ず収入が得られます。

継続して仕事をもらうことで安定した収入が得られるのは、メリットの1つだといえるでしょう。

未経験からでも始めやすい

Webライターは、文章を通じて一定の事柄を他の人に分かりやすく伝えるのが仕事です。

特別な資格や経験がなくても案件に応募できるほか、現在ではネット上に無料で閲覧できる記事やYouTubeも多くあります。

指示に従って分かりやすく文章が書けさえすれば、勉強時間をとくに掛けずに受注も可能です。

初心者でも応募できる案件も多くあるため、未経験者でも始めやすいといっていいでしょう。

収入アップ・スキルアップが可能

Webライターとしての経験を積めば、やり方次第で収入アップやスキルアップも可能です。

理由は、以下の通りです。

  • クライアントや上司の期待に応えることで、ポジションアップや収入アップの道が開ける
  • 執筆にまつわる他の工程も任せてもらえば、仕事の幅が広げられる

業務委託で仕事をしている場合は、執筆に慣れれば執筆時間の短縮ができ、より多くの仕事が請けられるメリットもあります。

クライアントと信頼関係を築いたり、自分の経験が生かせそうなクライアントに売り込んだりするなど、やり方次第で仕事の幅をどんどん広げていける将来性があるでしょう。

Webライターのデメリット

パソコン1台で気軽に始められるWebライターですが、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

単価が上がりづらい

フリーランスwebライターの中には、単価がなかなか上げられないWebライターも多いです。

Webライターは未経験者でも始められるなどハードルが低いため、低単価でも人が集まりやすいことが背景にあります。

しかし同じWebライティングでも、できる人が少ない仕事は単価が高い傾向があります。

ヤマヒ
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逆にいうと、多くの人が書けるような案件は、単価は低いままだといってよいでしょう。

会社員やアルバイトであっても、ずっと同じような仕事内容では給与が上がりづらいかもしれません。

事業の拡大がしにくい

Webライターは、作業した分だけ報酬をもらうスタイルのため、ビジネスとしてスケールさせていくのは困難です。

ブログ・アフィリエイトであれば、より多くの人にサイトを訪問してもらったり商品を購入してもらうことで、収益を伸ばすことができます。

自分が手を動かしていない間や寝ている間も報酬が発生する可能性があるため、いわゆる不労所得を得ることもできます。

それらと比較すると、Webライターは作業した以上の報酬を得ることができないため、大幅な事業拡大は見込めないといっていいでしょう。

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Webライターになる方法とは?主な3つをご紹介

ここからは、Webライターになる方法を3つご紹介します。

クラウドソーシングサイトを利用する

クラウドソーシングサイトの利用は、とくに実績のないWebライター初心者向けの方法です。

案件単位で手軽にWebライティング案件に応募できるため、副業にも活用しやすい特徴があります。

ライティング案件の多いクラウドソーシングサイトには、下記のようなものがあります。

  • ランサーズ
  • クラウドワークス
  • クラウディア
  • Bizseek

いずれのサイトでもWebライターが広く募集されており、まったくの未経験者でも応募可能なものや、過去の経験・経歴が生かせる案件もあります。

ヤマヒ
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自分が応募しやすい案件がないか、チェックしてみましょう。
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メディアの運営会社に直接応募する

Webメディアの運営会社に直接応募するには、Webメディアの「募集要項」などのページから応募したり、求人サイトの求人から応募したりする方法があります。

運営会社に直接応募するメリットは、以下の通りです。

  • 興味のあるメディアや会社に直接応募できる
  • クラウドソーシングサイトの利用料が掛からない
  • メディア名・会社名が明らかで、信頼性が高い
  • フィードバックをくれる会社もある
  • 一度仕事を受けると、継続的に仕事がもらえることが多い

自分の好きなメディアや得意なジャンルに関連するメディアの運営会社には、積極的にアプローチしてみるとよいでしょう。

Webライターとして企業に入社する

業務委託ではなく、Webメディアの運営会社や受託会社と雇用契約を結ぶ方法もあります。

雇用形態としては、正社員やアルバイト・契約社員といった形態があります。

Webライターとして入社するメリットは、月給制・時給制のため、業務委託に比べて安定した収入が見込める点です。

一方、デメリットとしては、出社や研修の必要があるため、働く場所や時間の拘束があることが挙げられます。

入社すると、一人では得られなかった知識が得られたり、執筆以外の仕事にチャレンジできたりする可能性もあり、仕事の幅を広げるチャンスにもなるでしょう。

Webライターに向いている人・向いていない人とは

ここからはWebライターに向いている人・向いていない人について、特徴を挙げて解説していきます。

Webライターに向いている人

まずはWebライターに向いている人について特徴を説明します。

自分が当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。

好奇心が旺盛

好奇心が旺盛で知識欲が高い人は、Webライターに向いているといえます。

Webライターが手掛ける記事は多岐に渡るため、自分の知らない事柄について記事を書かなければいけないケースが往々にしてあるからです。

まったく触れたことのないジャンルやテーマの仕事が来たときは、知識ゼロの状態からリサーチし、理解した上で執筆することになります。

新しいことを知るたびに「楽しい」「勉強になった」と思える人は、Webライターを続けやすいでしょう。

文章の読み書きが好き

Webライターは文章を書くという仕事柄、書くのが好きな人にはぴったりの仕事です。

自分の知らないテーマについて参考文献を読んで執筆することも多いため、文章を読むのが好きな人にも向いています。

また、読みやすい文章が書けるかどうかには、今までどのくらいの文章を読んできたかによるところもあります。

「読む」「書く」両方が好きな人は、苦にならず仕事が続けられるのではないでしょうか。

コツコツと継続して作業するのが得意

Webライターの仕事は、執筆やそれにまつわるリサーチが主な作業であり、基本的には一人で仕事をすることが多くなります。

そのため、黙々と机について地道に作業するのが苦ではないことも重要でしょう。

頭の中で考えたことを、理論整然と他の人にも分かりやすいように書くのは、「話す」のとはまた違う地道な作業です。

粘り強い努力を継続してできる性格なら、高クオリティの記事を仕上げられるでしょう。

自己管理ができる

Webライターとして請けた記事には、基本的に納期があります。

とくに記事の受託会社は、納期は会社の信用にも関わるため、大変重要視されます。

納期が守れないWebライターには、仕事は来ないと思ってよいでしょう。

自分は記事の執筆のみの担当だとしても、執筆工程の後には、校正や入稿などの作業があります。

Webライターの作業が遅れると、他の作業者にも迷惑を掛けてしまうのです。

逆にいうと、納期を守れるWebライターはそれだけで重宝され、信用も上がります。

体調管理やスケジュール管理を含め、十分に自己管理を行いましょう。

Webマーケティングに興味がある

Webマーケティングとは、簡単にいうと売り上げアップを目的にWeb上で施策を行うことです。

インターネット上で商品を売ったり、記事を上位表示させたりことに興味がある人も、Webライターに向いているでしょう。

そもそも企業がWebライターに記事を依頼するのは、記事を通じて収益を上げたいいからです。

Webマーケティングの知見があれば、そういったクライアントの意図をくみ、より効果的な文章を書いたり企画を立てやすくなったりします。

Webライターと並行してWebマーケティングを学べば、Webライターとしての市場価値をより高められるでしょう。

Webライターに向いていない人

とくに下記のような人には、Webライターはおすすめできません。

  • リサーチが嫌い
  • 向上心がない
  • 興味範囲がせまい
  • コミュニケーションが苦手

Webライターは、クライアントの意向に沿った文章を書くことが仕事であるため、クライアントの指示に従って修正を行ったり、修正指示が入らないよう工夫を重ねたりする向上心が求められます。

また「疑問点はすぐに質問する」「提案を行う」など、想像以上にコミュニケーションが必要とされる仕事でもあります。

また、「Webライターに向いている人」として5項目を挙げましたが、これに1つも当てはまらない人も、Webライターに向いていないかもしれません。

ヤマヒ
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Webライターに向いている人の5項目を、以下にもう一度書きます。
  • 好奇心が旺盛
  • 文章の読み書きが好き
  • コツコツと作業を続けるのが得意
  • 自己管理ができる
  • Webマーケティングに興味がある

これまで述べてきた中の「自己管理」「コミュニケーション」は、Webライターに限らずビジネスパーソンが持っておくべきスキルでもあります。

「向いている人」の項目すべてに当てはまらなくても、Webライティングをしながら意識してススキルを伸ばしていくとよいでしょう。

Webライターに必要なものやスキルとは?資格は必要?

ここからは、Webライターになるために必要な要件について説明していきます。

Webライターを始めるために必要なもの

Webライターを始めるにあたって、用意しておいた方がよいものを3つまとめました。

パソコン

Webライターをするためには、パソコンが必要となります。

ライティングするにあたっては、他にもいろいろな作業が発生するため、パソコンがあったほうが作業がはかどるからです。

ライティングやそれに関連する作業には、下記のようなものがあります。

  • 執筆のための参考記事を確認する
  • クライアントとビジネスチャットツールでやり取りする
  • WordPressで入稿をする
  • 記事に添付する画像の選定・ダウンロード・リサイズを行う

執筆だけならスマホやタブレットでもできるかもしれませんが、パソコンがあれば作業スピードや記事クオリティを確実に上げられるでしょう。

安定したインターネット環境

クライアントと仕事や報酬のやり取りを迅速に行うには、安定したインターネット環境が必要です。

スマホのデザリングやお店のフリーWi-Fiを使ってもインターネット通信はできますが、下記のようなリスクによりタイムロスする可能性もあります。

  • 回線が安定しない
  • パソコンから回線をつなぐのに手間がかかる
  • 通信速度が遅い

より快適な執筆環境を整えるためにも、光回線など安定した回線を仕事場で使えるようにすることがおすすめです。

スマホ(スマートフォン)

すでに持っている方も多いと思いますが、スマホを持っておくことで、様々な作業が手軽に行えるようになります。

  • 外出先でクライアントとやり取りする
  • 入稿後の記事をスマートフォンで見て確認する
  • スマートフォンの音声入力機能を使って、記事を執筆する

パソコンは、軽いものであってもいつも持ち歩くというわけにいきません。

スマホがあれば、パソコンを開くまでのつなぎとして使えるため、便利です。

Webライターに最低限必要なスキル3つ

Webライターとして仕事をする上で、最低限必要なスキルを3つ挙げました。

ヤマヒ
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始めから高スキルではなくとも、仕事をしながらレベルアップを心がけるようにしましょう!

文章力

Webライターは文章や記事が成果物であるため、物事を文章で伝える文章力は必須です。

正確で分かりやすい文章を書くには、下記のような力もあわせて必要となります。

  • 情報を調べたり収集したりして、分かりやすく整理する
  • 読み手がどのような表現なら理解しやすいかをくみ取る
  • 想定読者に分かりやすい言い回しを選ぶ

読み手が知りたい情報を、ストレスや引っ掛かりなく読めるように執筆する力が求められているのです。

PCの基本スキル

Webライターは、業務で文書作成ソフトやビジネスチャットツールを使う必要が出てきます。

一例としては、下記のようなものがあります。

執筆ツール
  • Word
  • Googleドキュメント
ビジネスチャットツール
  • Slack
  • Chatwork
  • Microsoft Teams

取り立てて難しい操作は必要ないため、仕事をしながら使い慣れるとよりスムーズに業務ができるでしょう。

コミュニケーションスキル

業務を進める上では、クライアントが求めている最終的な成果や制作物について、やり取りから読み取ることが必要になります。

執筆にあたっても、疑問点を確認したり的確な質問をしたりを適宜行わなければなりません。

さらに、フリーランスの場合は営業・交渉の上手下手により、報酬に大きな違いが出てしまいます。

書くことだけでなく、前後や間のコミュニケーションもWebライターの仕事には必須といってよいでしょう。

Webライターの収入とは?

Webライターとして得られる収入は、一体いくらほどになるのでしょうか?

働き方によってそれぞれまとめました。

フリーランスWebライターの収入

フリーランスWebライターの収入は主に文字単価・記事単価で決まるため、平均単価は存在しません。

記事の文字数や本数によって、収入は増減します。

例えば文字数は少なくても、その分速くたくさん書けるなら、収入は上がります。

逆に記事単価は高くても書くのに時間がかかれば、時給換算で最低賃金以下になることもあるでしょう。

新型コロナウイルスまん延後、フリーランスになる人は激増しており、「同じ文章を書けるならよりやすい人に頼みたい」といった流れもより顕著になっています。

「得意なジャンルを見つける」「なるべく単価が高くなるよう交渉する」といった戦略がフリーランスWebライターには必要となるでしょう。

企業勤めのWebライターの平均年収・時給

企業勤めのWebライターには、正社員やアルバイト・パートといった雇用形態があります。

求人サイト「求人ボックス」の調査結果によると、ライターの平均給与は以下の通りです。

  • 正社員:年収470万円
  • 派遣社員:時給1,699円
  • アルバイト・パート:1,038円

ちなみに国税庁調査によると、2020年の給与所得者の平均給与は正規雇用で496万円となっており、正社員Webライターとほぼ同レベルだといえます。

ヤマヒ
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勤め先やスキルにより給与は大幅に異なるため、参考程度とするのがよいでしょう。

出典:ライターの仕事の平均年収は449万円/平均時給は1,038円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス

Webライターが収入をアップさせる方法5つ

やり方によっては高収入も狙えるWebライターですが、どのように収入アップをすればよいのでしょうか。

収入をアップさせる方法を5つご紹介します。

1.専門性を高める

単価の高い案件を獲得するには、高い専門性をアピールすることが必要です。

この場合の専門性とは、特定のジャンルや業界に詳しいことを指します。

専門性を高めるメリットは下記の通りです。

  • 専門性のあるジャンルの仕事が受注しやすくなる
  • 経験によって、説得力のある文章が書ける
  • 一から調べて書く必要がないため、時短になる

専門性は、自分の趣味や得意なこと・過去の経歴から考えると見つけやすくなります。

そういったジャンルがない場合は、「関連の専門書を10~20冊読読み込む」などして、専門知識を付ける方法もあります。

自信を持って「○○系ライターです」と名乗れるようになれば、単価の高い案件を獲得しやすくなるでしょう。

2.別工程もできるようになる

執筆のみを行うのではなく、前後の様々な工程まで請け負えるようになると、収入アップにつながりやすくなります。

執筆だけの作業に比べて作業量が増える分、単価アップの交渉がしやすくなるからです。

クライアント側からすると、何人もの人に別々に作業を発注する手間が省ける利点もあります。

執筆と一緒に請け負える工程には、下記のようなものがあります。

  • アイキャッチも作って一緒に納品する
  • 構成から考えて提案する
  • 執筆後の入稿作業まで行う
  • 他のライターの記事のチェックを行う

多くの工程に携われば、メディアのレギュレーションや運営方針もよく分かるため、記事が書きやすくなるでしょう。

3.単価交渉をする

収入を上げるには、率先して単価交渉をすることも大切です。

というのも、こちらから言い出さない限り、クライアントから「単価を上げましょうか?」と提案してくれることは稀だからです。

単価交渉をするためには、実績を出していることが前提となります。

  • 月に20本以上の記事を納品する
  • 記事に対するフィードバックがほぼない
  • 数か月継続して依頼を受けている

上記のような実績を積み、「クライアントにとって重宝される存在になった」と確信した上で交渉すれば、希望が通りやすくなります。

ただし単価交渉は、仕事を失うリスクも伴います。

営業・交渉スキルを付けるつもりで交渉材料を揃え、単価交渉にのぞみましょう。

4.Webマーケティング力を付ける

Webマーケティングスキルを付け、サイトや記事の分析をしたり、上位化をするための提案ができたりすれば、活動の幅も広がり収入も上げやすくなります。

執筆しか行わないWebライターは見つけやすいため、他にさらに安くできる人がいたら、そちらに乗り換えられてしまうリスクが高いからです。

ヤマヒ
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最初の取っ掛かりとしてクラウドソーシングサイト経由で仕事をもらうのはよいですが、クラウドソーシングサイトでずっと実績を詰んでいくのはおすすめしません!

ライティングだけでなく、分析力などのWebマーケティング力まで磨けば、市場価値も高まるでしょう。

5.上流工程へクラスアップする

ライティングよりも前の工程(=上流工程)を担当すれば、収入を上げやすいです。

上流であるほどできる人が少なく、発注元であるクライアントとの距離が近いため、価格交渉がしやすくなるからです。

Webメディアにおける上流工程には、ディレクターやSEOコンサルタントなどがあります。

Webライターとして執筆経験をしっかり積めば、戦略設計やプロジェクトの進ちょく管理といった上流工程で活躍できる下地となるでしょう。

ヤマヒ
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ディレクターやSEOコンサルタントなどの具体的な内容は、この後で説明します!

Webライターのスキルアップ・キャリアアップとは

収入アップにはスキルやキャリアを上げていくことが必要だと述べてきましたが、具体的にはどのようなスキルやキャリアがあるのでしょうか?

ここから詳しく解説します。

Webライターが収入アップするためにおすすめのスキル

まずは、Webライターが収入アップするために必要なおすすめスキル3つをご紹介します。

SEO知識

SEO(Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」の意味です。

Webメディアは、GoogleやYahoo!などで検索された記事がより上位に表示されるように、記事やサイトを最適化する対策を取っています。

SEO知識を付け、検索キーワードを意識したライティングをすれば、より記事の上位化が目指せます。

せっかく内容のいい記事だったとしても、SEO対策ができていなければ、Googleから高評価は得にくいです。

そうすると記事の上位化も難しくなり、ユーザーの目に触れない記事となってしまうかもしれません。

ヤマヒ
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SEO知識はWebライティングをする上での基礎知識です。ライティングをする上ではなるべく早い段階で身に付けましょう!
SEOの基礎
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サイト運営知識

自分でブログやメディアを作って、サイト運営知識を付けることも大切です。

実際にサイト運営をすることで、サイトを作る全工程が学べるため、仕事の幅が広げられます。

サイト運営をすることで、下記の知識や経験が広く得られます。

  • WordPressでのサイト作り
  • デザインソフトの操作方法
  • HTML・CSSの基礎的な知識
ヤマヒ
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記事内で読者に対して商品を売れば、セールスライティングの知識も学べますよ!
Webマーケティングのために理解しておくべきプログラミングの世界【現役Webマーケター・元エンジニアが語る】
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Webマーケティングスキル

アクセス解析などにより様々なデータを読み解ければ、次の企画やライティングへといかすことができます。

Webページの分析で見るデータには、下記のようなものがあります。

  • PV(ページの閲覧回数)
  • 回遊率(1訪問あたりのPV数)
  • 離脱率(ユーザーが他サイトに離脱した割合)
  • 滞在時間
  • どのようなキーワードからサイトにたどり着いたか
  • Webサイト内でどんな行動を取ったか

上記のデータを見ることで、サイトの改善を続け、訪問者を増やすことができます。

Webマーケティングスキルを身に付ければ、自分だけでは思いつかなかった改善点をデータから導き出せるようになるのです。

ヤマヒ
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Webマーケティングは、データを見るだけでは終わらない奥の深い仕事です。スキルを身に付ければ、十分に収入アップが可能です!

Webライターからキャリアアップできる仕事

次に、Webライターからキャリアアップできる仕事について、詳しく解説します。

1.編集者

編集者は、Webライターが手を動かす前の「企画」の段階に関わる職業です。

編集者の仕事には、一例として以下のようなものがあります。

  • コンテンツの企画を立てる
  • 構成や見出し・タイトルを考える
  • 制作物の品質管理を行う

一概に編集者といっても、企業によってどこまでの範囲を編集者が担当するのかは変わりますが、主に最終的な記事の品質に責任をもつのが編集者の仕事です。

Webライターをして信頼が得られれば、「構成もやれます」「こんな企画はどうでしょう」といった提案をして活躍を広げやすいでしょう。

2.ディレクター

ディレクターは、クライアントと制作側の間に立って、コンテンツを作り上げる仕事です。

ここでの制作側とは、Webライターや編集者・デザイナーなどコンテンツ制作に携わる現場の人たちをいいます。

スケジュールや担当の調整を行い、最終的にコンテンツを完成させる責任を担う立場でもあります。

クライアントと制作側双方の要望を聞いて調整する「中間管理職」的な役割であり、制作の要といっていいでしょう。

仕事としては、下記のようなものがあります。

対クライアント
  • 企画会議
  • 打ち合わせ
対制作側
  • 仕事の割り振り・キャスティング
  • 進捗管理

会社によってはWebディレクターやコンテンツディレクターと呼ばれることもあります。

ヤマヒ
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ディレクターは、現場の指揮を取るのが役割。だからこそ、「仕事を絶対にやりきる」というマインドが不可欠です!

3.SEOコンサルタント

そもそもコンサルタントとは、客観的に現状を分析し、問題点を指摘して、クライアントの増益に貢献する仕事です。

SEOコンサルタントとは、中でもとくにSEO施策を用いて、クライントのWebサイトの集客をアップさせます。

あくまで客観的な提案やプランニングをする立場であり、自ら手を動かすわけではないため、計画の実行は別の人が基本行います。

ライターや編集者・ディレクターとして経験を積んでSEO知識を学び、ビジネス交渉力を磨けば、SEOコンサルタントとしてクライアントのWeb戦略に対してアドバイスできるようになるでしょう。

4.Webマーケター

SEOを含むWeb施策を用いて企業の売り上げアップを担う仕事です。

Webマーケターには、主に2つの仕事があります。

  • 売り上げが上がるWeb施策の立案
  • クライアント企業がプランを実行するための土台作り

立案した施策をクライアントが実行できるように、チーム作りや企業内の人材育成にまで携われるWebマーケターは、非常に重宝されます。

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まとめ

Webライターには大きく分けて、フリーランスと企業勤めの2種類の働き方があります。

フリーランスはとくに文字単価や記事単価によって報酬が変わるため、人によって収入が大きく異なります。

未経験から始めると、最初は文字単価が低くなりがちですが、専門分野に詳しくなったり別工程まで担当したりできるようになれば、収入を上げやすいでしょう。

仕事と並行して自分でブログ運営などを行い、Webマーケティングスキルを付ければ、より市場価値を高めて高収入が狙えるはずです。

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