- SEOライティングとは、一体どんなもの?
- SEOライティングは、普通のライティングとは何が違う?
- SEOライティングとは何をすべきか、初心者にもわかりやすい解説がほしい
Webライティングの中でも、特に押さえておくべきSEOライティングですが、初心者の場合、何に気を付けたらいいかわからないこともあります。
そこでこの記事では、SEOライティングを行う前に知っておきたい知識や、SEOライティング手法について解説します。
ヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
Webマーケターサロン ヤマヒ塾の塾長・現役Webマーケター。Webメディアを運営するスタートアップ企業の元経営者。現在は企業にSEO研修・コンサルティングをしつつ、自身のサイトを運営。Webマーケティングの情報をSNSで初心者向けに発信 ▷プロフィール詳細
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SEOライティングとは?初心者向けにわかりやすく解説
そもそもSEO(検索エンジン最適化)とは、Googleをはじめとした検索エンジンの検索結果で、上位表示させるためのテクニックです。
SEOライティングとは、SEOを考慮して記事構成や執筆を行うことを意味します。
検索エンジンの国内シェアは、GoogleとYahoo!で全体の9割以上を占めていますが、YahooはGoogleの検索技術を利用しています。
つまり、SEOを考慮したライティングとは、Googleを考慮したライティングと言っても過言ではありません。
Googleは世の中の動きに合わせて、情報の価値を正しく評価できるよう、日々検索アルゴリズムを更新しています。
しかし、その検索アルゴリズムはまだ完璧なものではありません。
そのため、検索アルゴリズムに歩み寄り、評価されやすい記事を書くために、SEOライティングが必要となります。
ライティングとは、Web以外の紙媒体などのライティングや、コラム・メルマガなど執筆全般のことです。
SEOライティングはWebサイトの記事の中でも、特に検索エンジン・ユーザー双方に評価されること目標としている特徴があります。
SEOライティングを行う前に知っておくべき知識【初心者必見】
ここからは、SEOライティングで記事を執筆する前に念頭に置いておくべき基礎知識について解説します。
Googleの基本は「ユーザーファースト」
検索エンジンの代表であるGoogleは「Googleが掲げる10の事実」を掲げ、理念の実現を目指しており、中でもユーザー(検索した人)を最優先することを方針として掲げています。
Googleはユーザーのために、ユーザーの疑問を解決する文章を高く評価しています。
ユーザーファーストのための施策には、ユーザーが理解しやすい文章や、信頼性の高いデータを使うことが含まれます。
高いSEO効果を上げるにはユーザーからの評価が不可欠です。
そのため、ページを上位表示するには常にユーザーの立場に立ち、ユーザーの求める情報を提供する必要があります。
独自性のある内容が大切
Googleは、コンテンツの質を評価する上で、独自性を重視しています。
同じような内容の記事が複数あると、ユーザーの利便性を損ねてしまいます。
そのため、Googleのユーザーファーストの理念実現のために、自分だけのオリジナル要素が必要としているのです。
独自性を出すには、一例として次のような方法があります。
- 経験や具体例を入れる
- 「過去の自分に教える」スタンスを意識する
出典:日本語検索の品質向上にむけて|Google Developers
ゴールや目的を把握しておこう
初心者としてSEOライティングを受託すると、記事に入れ込むキーワードや見出しをもらって、執筆することも多いかもしれません。
その際には、記事のゴールや目的まで把握しておくことが大切です。
上位表示を狙うべき対策キーワードは、ターゲットとする読者や記事の目的等を踏まえて選定されています。
それらを理解していないと、質の高い記事は書けません。
執筆前に押さえておきたい項目には、下記のようなものがあります。
ターゲット | 誰に対する記事なのか? |
記事の目的 | ターゲットに何を伝えたいのか? |
記事のゴール | 読んだ後、ターゲットにどうなってほしいのか? |
上記のような項目を把握しておくことで、方向性の定まった記事が書けるようになります。
SEOライティング初心者がつまずきやすいこと3つ
1.ターゲットが不明確
ターゲットを設定しないまま書くと、執筆自体が難しくなり、内容にも統一性がなくなってしまいます。
例えば同じ商材についての記事でも、「独身の男性」「子育て中の主婦・主夫」どちらに向けて書くかによって、おすすめポイントや使用する文言・文章のテイストは変わります。
記事を上位表示させるためには、「誰に向けたコンテンツなのか」を明確にして書き始めましょう。
2.読者の悩みを解決できていない
ユーザーの疑問に答えきれない記事は、ユーザーが途中で読むのをやめたり、検索しなおしたりする可能性があります。
そういったユーザーの行動は、Googleからの評価が下がる要因となるのです。
ユーザーに離脱されないためには、ターゲットを明確にし、ターゲットの疑問や悩みを明確に定義することが大切です。
ターゲットの課題が解決できるような内容を書けば、ユーザー・Google双方からの評価につながるでしょう。
3.タイトルや見出しのSEO対策ができていない
タイトル・見出しは、検索順位を上げるために大事な要素です。
ユーザーに向けてだけでなく、検索エンジンが記事の内容を判別しやすくするために工夫が必要です。
初心者が書いたタイトル・見出しでありがちなパターンには、次のようなものがあります。
- タイトルを読んでも「クリックしたい」と思えない
- 見出しを呼んで、「中に何が書いてあるか」がわからない
- 対策キーワードが含まれていない
SEOライティングで上位表示するための10の対策【目指せ脱初心者】
SEOライティングをしっかりと行えば、初心者であってもページの上位表示は可能です。
ここからは、SEOライティングでの書き方やコツについて、解説していきます。
1.ユーザーの検索意図に応えたコンテンツにする
検索意図とは、検索ユーザーが知りたいことや、解決したい問題のことです。
検索意図を意識したライティングをすることで、ユーザーの問題解決ができる記事が作れます。
例えば、「キッシュ」と検索するユーザーの場合、次のような検索意図が想像できます。
- キッシュとは何か知りたい
- キッシュの由来が知りたい
- キッシュの作り方が知りたい
- キッシュを売っている店が知りたい
2.記事のテーマは1つに絞る
記事のテーマとは、「検索意図に対してどのような情報を提供するのか」といった記事の方針です。
1つの記事に複数のテーマを盛り込むと、内容ぶれてしまい、検索エンジンに評価されづらくなります。
また、内容がユーザーにも伝わりづらくなり、サイトの離脱につながってしまいます。
例えば、前述の「キッシュ」のキーワードで書く場合、「キッシュの由来」と「キッシュを売っている店」では、当然テーマは全く異なります。
テーマを絞ることで、ユーザーの疑問に対し網羅的に答える内容の記事が書けるようになるのです。
3.専門性のある記事にする
専門性のある記事とは、何らかのジャンルに深く特化していることを指します。
特化した内容の方が、ユーザーのニーズを素早く満たせるため、Googleが品質評価において重視しているのです。
例えば、「料理」の中でも「キッシュ」、「キッシュ」の中でも「和風キッシュ」のように絞った方が、専門性は高くなります。
専門性と聞くとハードルが高く感じますが、そのジャンルの専門家に劣らない情報を提供できるよう、意識することが大切です。
4.ページタイトルにこだわる
タイトルは、検索結果でもっとも大きく表示されるページの「名前」です。
SEOを意識したタイトルを作るためのポイントは、以下の通りです。
- キーワードを必ず入れる
- キーワードはなるべく前半に入れる
- 上位記事と少し違う訴求軸にする
他にも、「ユーザーがクリックしたくなるような魅力的なタイトルにする」「タイトルが見切れないよう、30文字前後にする」といったコツがあります。
5.見出しは構造&キーワードを意識する
SEOを意識した記事は、見出しや構造も大切です。
見出し・構造が整っていると、どんな内容が書いてあるかをユーザーにも検索エンジンにも適切に伝えられます。
押さえておきたいポイントは、下記の通りです。
- 見出しにはhタグを使う
- 大見出しからh2→h3…の順に、小さな数字になるように使う
- h2見出しにはキーワードを必ず入れる
6.メタディスクリプションを設定する
メタディスクリプション(meta description)とは、Webサイトの概要を100~120字ほどで説明した文章で、検索結果画面のタイトル下に表示されます。
ユーザーはメタディスクリプションを読んで、どの記事をクリックするか決めることもあります。
そのため、検索意図に沿ってメタディスクリプションを設定すると、クリック率を上げる効果があるのです。
検索順位には直接影響しないものの、検索結果画面のクリック率に関わる要素のため、適切に設定するように心がけましょう。
7.適切にマークアップする
マークアップとはHTMLを使い、検索エンジンにテキストや画像などを理解してもらうことを指します。
マークアップが適切だとGoogleが巡回しやすくなり、内容を正しく読み取ってもらえるため、質の高い記事だと認識してもらえるのです。
SEOライティングにおいて、使用頻度の高いタグには、次のようなものがあります。
見出し | <h1>~<h6> |
箇条書き | <ul> |
番号付きリスト | <ol> |
画像 | <img> |
引用 | <blockquote> |
出典:
Holiday source code maintenance: Website clinic for non-profits|Google Developers
SEOスターターガイド:基本|Google Developers
8.画像のalt属性を設定する
alt属性はHTMLのimg要素の中に記述される情報です。
検索エンジンに対して、「この画像はどういった画像なのか」を伝えることができます。
imgタグにalt属性が設定されていなくても、SEOの評価は下がりません。
しかし、alt属性を設定しておけば、評価が上がる可能性があり、順位も上がるかもしれません。
画像を設定する際は、小まめに設定する癖を付けるとよいでしょう。
9.読みやすい装飾を心がける
ユーザーが読みやすいように装飾を心がけると、要点が直感的にわかるため、ユーザーに好まれる記事になります。
読みやすい装飾をするためには、下記のような方法があります。
- 太字にする
- 下線を引く
- 画像を使う
- 色を付ける
- 枠で囲う
- 箇条書きにする
Web記事を読むユーザーは、流し読みが基本のため、パッと見ただけで要旨がわかるような装飾を心がけましょう。
10.代名詞は最小限にする
代名詞とは、「この」「あの」「その」など名詞の代わりとなる言葉です。
Googleのクローラー(Webページを巡回するロボット)は代名詞を正確に理解できないため、代名詞を多用するとキーワードとの関連が伝えられず、SEOに悪影響を及ぼしかねません。
また、代名詞の理解には前後の文脈を踏まえる必要があるため、ユーザーが読みづらくなります。
ユーザーが読みたい箇所だけ読んでもわかりやすい文章になるよう、代名詞はなるべく少なくすることをおすすめします。
まとめ
SEOライティングとは、Googleの理念である「ユーザーファースト」を考慮して行うライティング手法です。
Googleはその理念を達成するためにアップデートを繰り返しており、ユーザーにメリットのない記事は、どんどん上位表示が難しくなっています。
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