- Webマーケティングは将来性あると聞くけど、どうやったら勉強できる?
- ライターをすることでWebマーケティングスキルは身に付く?
- ライターからWebマーケティング職にステップアップできるか知りたい
今回はこんな疑問にお答えします。
ライターをしながらWebマーケティングスキルを付ける方法についても、順を追って解説します。
Webマーケティング職やライターはどんな仕事?
求人や転職・スキルアップのサイトで、Webマーケティング職やライターという職業を見かけることが増えています。
それぞれ、いったいどのような役割や仕事内容なのでしょうか?下記から概要を説明します。
Webマーケティングとは
ここでは、近年よく耳にするWebマーケティング・Webマーケターについて述べていきます。
Webマーケティングの役割
そもそもマーケティングとは「商品が売れる流れを構築すること」を意味します。
Webマーケティングの役割は、主にWebサイトやSNS・Web広告などを用いて、販売促進・売り上げアップを目指すことです。
Webマーケティングは、近年その重要性が増しています。
その理由は、以下の2点です。
- Web広告費は年々増加の一途をたどっており、Webマーケティングスキルを用いる場が増えた
- Web広告は効果が測定しやすいため、次回以降の改善につなげやすく、費用対効果が分かりやすい
2021年10月に経済産業省が行った調査では、インターネット広告の売り上げ高はテレビ広告に迫る勢いを見せています。
企業側から見ても、Webサイト・Web広告によりどれだけの売り上げが上がったかが分かることは、ビジネスを行う上でとても大きなメリットです。
企業にとっては、どのようにWebマーケティングやWeb施策を行うかが、販売促進・売り上げアップのために喫緊の課題になっているのです。
Webマーケティングを専門的に行う「Webマーケター」
Webマーケターとは、Webマーケティングにより「商品やサービスが売れる仕組み」を作る仕事です。
マーケティングツールを駆使して戦略・立案をするだけでなく、戦略を実行するチーム作りを担うこともあります。
Webマーケティングの重要性が高まるとともに、Webマーケターの需要も高まっています。
Webマーケティングは、戦略立案からプランの実行まで幅広い領域がありますが、今後は各領域ごとに深い知識がますます必要となっていくでしょう。
ライターの仕事とは
ライターという職種は、新聞・雑誌・書籍・Webといった媒体で執筆する人全般を指します。
ここではWeb上の文章を書くライターに絞って説明します。
ライターの役割
Web業界におけるライターの役割は、Web施策の実務を行うところにあります。
Webマーケティングにより「こういうメディアを作る」「こんな文章を投稿する」と決めたとしたら、プランに沿った記事・文章を書いて形にするのがライターです。
紙媒体ではなくWebをメイン媒体とするライターは、Webライターとも呼ばれます。
2020年の新型コロナウイルスまん延もあり、実店舗に限らずWeb上で販売活動を行うことが企業にとっては死活問題となっています。
近年新たにオンライン販売を始めた店舗や、Webメディアに参入する企業も増えたことから、実務を担うライターの活躍の場はさらに広がることとなりました。
Web施策を行うWebマーケティングとライター・ライティングは、切っても切り離せない関係だといえるでしょう。
ライターの仕事内容
ライターの手掛ける文章は、SEO記事やインタビュー記事・メールマガジンなど幅広く、いろいろな種類があります。
またライターというと「執筆のみを行う人」と考えられがちですが、企業によっては執筆に付随して、前後にさまざまな作業が必要となります。
下記で解説していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
Webマーケティングとライター・ライティングスキルの関係
ここからは、Webマーケティングとライティングについて、スキルの観点からより深く解説していきます。
ライターはWebマーケティング職より参入しやすい
Webマーケターはライティングをする前の「企業としての戦略を練る」仕事であり、専門的な知識が必要とされます。
そのため、未経験からいきなりWebマーケターになるのは、簡単なことではありません。
一方、ライターは未経験者から応募できる案件も多くあり、参入ハードルは低いです。
例えば会社員や学生をしながら副業する場合でも、ライターなら土日などの隙間時間に受託案件を受けやすいです。
取っ掛かりやすく初心者向けである点では、ライターに軍配が上がるでしょう。
Webマーケティングスキルはライターをすれば身に付けられる?
ライティングにあたって記事の執筆ルールを読み込んだり、自主学習をしたりすれば、SEOの知識は身に付けられます。
しかし、SEO知識はあくまでWebマーケティングの一部に過ぎません。
Webマーケティングには、アクセス解析やWeb広告運用など多岐にわたる知識やスキルが必要です。
そのため、受託のライティング案件を指示された通りにこなすだけでは、Webマーケティングスキルを全て身に付けることはできないのです。
さまざまな分析や施策を行い、スキルの領域を広げていくことが必要でしょう。
Webマーケターにライティングスキルは必須?
結論からいうと、Webマーケターにライティングスキルは必要です。
記事やコピーなどのライティングは、集客・セールスのために非常に重要だからです。
また、Webマーケターがディレクションの役割を負い、直接ライターに指示を出したり、できあがった制作物を見たりすることもあります。
「どのような点に注意して制作すべきか」「制作物は目的に沿っているか」といった点も、ライティング知識がないと判断できません。
Webマーケターにとくに必要なのは、SEOライティングやセールスライティングのスキルです。
将来ディレクターやWebマーケターを目指すなら、ライターのキャスティングや進ちょく管理も必要になります。
ライターとして現場を知っておくと、経験を活かしたマネージメントができるでしょう。
Webマーケティングスキルをライターをしながら身に付けるメリット
ライターとして仕事をしながらWebマーケティングスキルを身に付けることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ポイントを5つまとめました。
1.収入を得ながらスキル獲得ができる
ライターをすると、収入を得ながら複数のスキルを磨けます。
磨けるスキルには、具体的には下記のようなものがあります。
- ライティングスキル
- 記事構成力
- SEOノウハウ
- 営業力・交渉力などのビジネススキル
- コミュニケーションスキル
案件への応募1つ取っても、登録プロフィールや応募文を書く際にはセールスライティングスキルが磨けます。
クライアントのニーズをくむことで、ライティングスキルを始めとした包括的なスキルが身に付くでしょう。
2.企業のSEOノウハウが学べる
ライターを募集している企業は、「記事を書くときのマニュアル」としてSEOノウハウを共有してくれるところもあります。
ライターが書く記事の品質は、企業にとってコンテンツの質を上げるために重要です。
制作物をいちいち企業側で修正しないでいいように、SEOノウハウにのっとった文章をライターに求めるのです。
また企業によっては、制作物に対してフィードバックをくれることもあります。
経験が浅うちは、十分にSEOに配慮した記事を書くことは難しいため、SEOノウハウを企業からOJTで教えてもらえることは、Webマーケティングを学ぶ上では魅力的だといえるでしょう。
3.ライターから経験を積んでスキル領域を広げられる
ライターとして信用を積み上げることで、他の領域の仕事を任せてもらえることもあります。
ライターからのキャリアパスとしては、次のようなものがあります。
- SNS運用も手掛ける
- 編集者として記事の企画・編集を行う
- ディレクターとしてメディア全体の企画やオペレーション構築に関わっていく
- SEOコンサルタントやWebマーケターといったより上流工程を目指す
4.「Webマーケティングスキルのあるライター」として単価アップも可能
マーケティングの専門知識を高めたり、市場動向を意識した文章が書ければ、単価アップしやすくなります。
なぜなら、企業がライターに執筆を依頼する目的は、自社サイトへの集客や自社商品の販売促進のためだからです。
マーケティング感覚のあるライターは、言われた通りに執筆するだけのライターに比べて希少でもあるため、それだけ重宝もされます。
とくにマーケティングに詳しいライターや、マーケティング業務経験のあるライターは「マーケティングライター」と呼ばれることもあります。
「Webマーケティングに詳しい」という付加価値を付けることで、文字単価や報酬を上げやすくなるでしょう。
5.自分のブログ・Webメディアに活かせる
ライティングの受託案件によりSEOノウハウやライティングスキルが身に付けば、自分の記事を書くときにもそれらを活かせます。
Webマーケティングスキルは、ライティング案件を漫然とこなすだけでは磨けません。
自分のブログやメディアで記事を公開し、ユーザーの反応を検証して初めて、「生きたWebマーケティングスキル」が身に付きます。
クライアントの要望に応えるだけでなく、「どうやったら自分のスキルアップにつながるか」を意識して仕事をすることが大切です。
ライターをしながらWebマーケティングを学ぶステップ
ライターをしながらwebマーケティングスキルを付けると、複数のメリットがあると解説しました。
ライターをしながらwebマーケティングスキルを付けるには、Webマーケティングの経験を積むことが重要です。
Webマーケティングを学ぶ手段として一番おすすめなのは、自分のメディアをもつことです。
ここからは、ライターをしながらWebマーケティングを学ぶ方法をステップに分けて解説します。
1.ライターとしてSEOやライティングについて学ぶ
ライターとしてライティング案件を受ければ、入力されたキーワードに対する検索意図を把握したり、SEO知識を磨いたりする力が付きます。
また、案件によってはセールスライティングやコピーライティングも身に付きます。
セールスライティング・コピーライティングについては、解説本もありますので、勉強して仕事に反映させてもよいでしょう。
ただしその際、クライアントの意思をそっちのけにして、「こう書いた方がいいはず!」と知識を振りかざしてはいけません。
まずは「修正や手戻りが起こらないか」「クライアントのニーズがきちんとくみ取れるか」といった課題に注力しましょう。
また、納品した記事は1~3か月経つと検索結果に表示されるようになります。狙ったキーワードで検索上位に表示されているかどうかも確認しましょう。
2.培ったスキルを用いて自分のブログ記事を書く
Webマーケティングを学ぶには、自分のブログやメディアをもつことが重要です。
単にクライアントの記事を書くだけでは、訪問者の行動データなどの細かい数字が見られないため、生きたWebマーケティングスキルが身に付かないからです。
SEOライティングやセールスライティングのテクニックを使って、自分のブログを書いてみましょう。
また、ブログ内では商品を売る勉強のために、アフィリエイトリンクを貼ってみると、業界のトレンドがつかめてよいでしょう。
仕事をしながら時間を捻出してブログ記事を書くには、自己管理力や遂行力も必要になります。
仕事で身に付けたスキルを駆使して、自分のメディアを育ててみましょう。
3.上位化のための分析・施策を行う
ブログ記事を書いた後は、上位表示されることを目指して、分析やリライト・SEO対策といった施策を繰り返すことが大切です。
「より検索順位を上げるにはどうしたらいいか」「商品広告をクリックしてもらうためにどうするか」といった試行錯誤が、Webマーケティングを行う上では必要です。
せっかくブログを作っても、書きっぱなしではwebマーケティングスキルは付きません。
個人ブログであれば、月間5,000PV以上になることを目標にするとよいです。
受託のときと同様、自分が狙ったキーワードでページが上位表示されるかも確認しましょう。
4.SNSも同時に運用する
検索順位を上げるためにSNSも重要です。
理由は、以下の通りです。
- 投稿した動画や文章が検索結果ページに表示される場合があり、ユーザーとの接点が増やせる
- 多くの人に認知されることから、被リンクを獲得するチャンスが増える
- SNS上で検索をするユーザーにもリーチできる
近年では、検索エンジンではなくSNSで検索するユーザーも増加しています。
目標としては、SNSフォロワー数1,000人以上を目安として目指しましょう。
5.Web広告運用をしてみる
Web広告運用は、Webマーケティングにおける主な集客施策の1つです。
ブログが軌道に乗ってきたら、ブログのWeb広告を実際に出稿してみてもよいでしょう。
公式ヘルプを熟読し、少額から広告運用してみると、手応えがつかめるはずです。
Web広告には、具体的には下記のようなものがあります。
- Google広告
- Yahoo!広告
- Facebook広告
- Twitter広告
- LINE広告
Web広告はアップデート頻度が高いため、継続的な勉強が必要です。
予算を決めた上で、自分のブログの広告をGoogle・Yahoo!に出してみるとよいでしょう。
Webマーケティングスキルを付けるライター以外の方法
Webマーケティングスキルを付けるには、ライター以外にもいくつかの方法があります。
ここでは、おすすめの方法をご紹介します。
オンライン講座で学ぶ
当サイトを運営するヤマヒは、現役のWebマーケターとしていくつかサービスを提供しています。
ヤマヒが自信をもっておすすめするオンライン学習をご紹介します。
Webマーケターサロン「ヤマヒ塾」
Webマーケターサロン「ヤマヒ塾」は、現役Webマーケターであるヤマヒが毎週1回オンライン講義を行う学習型コミュニティーです。
入会すると過去のアーカイブが全て見られるため、自分のペースでWebマーケティングが学べます。
人気のコンテンツの例を下記に挙げました。
- ゼロからサイトを作るポイント【キーワード選定・サイト設計】
- ドンと来いっ「キーワード選定」初心者からプロレベルまで
- Webマーケター転職キャリアアップNight
料金は月額1,250円(税込み)とリーズナブルで、「ちょっとWebマーケティングを勉強してみようかな」と思う方でも気軽に始められます。
気になった方は、ぜひ一度のぞいてみてください。
オンライン実践型「SEOライティング講座」
SEOライティングについて集中的に学びたい方には、ヤマヒの提供する「SEOライティング講座」がおすすめです。
オンライン講座や課題・フィードバックを通じて、SEOの体系的な知識や上流業務の基礎固めができます。
講座カリキュラムには、下記のようなものがあります。
- 基礎から理解するSEOの概念と役割
- B2Bライティングの構成書
- キーワード選定
講座修了後、希望者にはライティング業務の発注も行っています。
やる気があれば受講料分以上の業務も受けられるため、料金以上の価値があるでしょう。
Webマーケティングスクールで学ぶ
Webマーケティングスクールに通ってWebマーケティングを学ぶことには、複数のメリットがあります。
ただし、Webマーケティングスクールで講義さえ受ければ、Webマーケティングスキルが付くわけではありません。
あくまでも、スキルアップする努力が必要です。
Webマーケターになるためには、自分で個人のブログやSNSを立ち上げ・運用して実務実績を積むことが大切です。
Webマーケティング会社に就職・転職する
Webマーケティング初心者・未経験者でも、採用される可能性はあります。
一例としては、下記のようなケースがあります。
- アシスタントとして採用される
- Web広告代理店の「営業職」として採用される
- 新卒・第二新卒であればポテンシャルを見込んで採用されるケースもある
ブログや広告運用をした実績を個人で積んでおけば、即戦力として採用される可能性が高まります。
詳細については、下記記事もご覧ください。
まとめ
ライターになってライティング案件を受託すれば、SEOスキルやビジネススキルを身に付けられます。
しかし、ただ案件をこなすだけでは、Webマーケティングスキルを十分に付けることはできません。
ライターをしながら自分でブログを立ち上げ、分析や上位化施策を実践することが必要です。
Webマーケティングスキルをもつ人材は、今後ますます需要が高まることが見込まれます。
Webマーケターによるオンラインサロンや講義を活用して、ぜひこの機にWebマーケティングを学んでみませんか。