Webマーケティングのやりがいってどんなところ?
webマーケターのモチベーションに何?
Webマーケティングの面白さってどこ?
仕事としてやるなら沢山の時間を使うし「やりがい」って大事ですよね。
この記事は、企業に属さないプロのWebマーケターとして仕事をしている筆者(ヤマヒ)が、Webマーケティングのやりがいについて自身の経験も含めてまとめました。
前職は、Webメディアを主力とするスタートアップの経営者でした。今はフリーランスのWebマーケターとして、企業向けにWebマーケティング担当者や新卒入社された方ににSEOの研修をしたり、オウンドメディアのコンサルティングをしています。
かれこれ、13年以上、Webマーケティング業界で仕事をしてきた私の経験から「Webマーケティングのやりがい」について解説をしていきたいと思います!
ヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
Webマーケターサロン ヤマヒ塾の塾長・現役Webマーケター。Webメディアを運営するスタートアップ企業の元経営者。現在は企業にSEO研修・コンサルティングをしつつ、自身のサイトを運営。Webマーケティングの情報をSNSで初心者向けに発信 ▷プロフィール詳細
Twitter▶︎@yamahi_official / YouTube▶︎ヤマヒ塾 /サロン▶︎ヤマヒ塾
私は、Webマーケティングは知的興奮を感じる素晴らしい仕事だと考えており、検討する方に向けて
- 企業内のWebマーケターとしてのやりがい
- Webマーケティングの社外コンサルタントとしてのやりがい
- 私自身が実際にやりがいを感じる瞬間
といったかたちで、色々な角度からWebマーケティングのやりがいを解説しました。
Webマーケティングのやりがいを社内・社外を両方経験した立場から解説
Webマーケティングのやりがいについて
- 企業内でWebマーケティングの責任者をしていた経験
- 社外のコンサルタントとしてWebマーケティングを支援している経験
の両面から解説をしていきたいと思います。
企業内Webマーケターとしてのやりがい
私自身は、スタートアップ経営者として数百万pvのジャンル特化型のWebサイトのWebマーケティングを創業から担当し、Webマーケティング業務を私が直接行っていた時期もあります。
企業内のWebマーケターのやりがいとしては以下の3つがあります。
- 流れを考えて仮説検証していくプロセスが興味深い
- 外部パートナーから最新の知識を得ることが出来る
- 大規模サイト運営経験によるキャリアアップ
それではそれぞれ解説をしていきます。
流れを考えて仮説検証していくプロセスが興味深い
企業でのWebマーケティングのやりがいの1つ目は、流れを考えて仮説検証していくプロセスが興味深いということです。
Webサイト運用では、データを集めて、それらに基づいて仮説を立てて、実際にWebサイトに実装して検証するという一連のプロセスを、比較的簡単に行う方ができます。
仮説と検証のプロセスを繰り返すことで、ユーザーに求められるWebサイトへと改善を続けるプロセス自体が面白いと言えます。
実際にユーザーの反応が良くなって数字が改善されるときには、自分の改善策がユーザーの役に立てたことを実感でき、大きなやりがいを感じます。
また、もし思い通り数字が推移しなかったとしても、うまくいかなかったケースとして自分の知識が築成されるのでそれもやりがいになります。
外部パートナーから最新の知識を得ることが出来る
企業内のWebマーケターとしてのやりがい2つ目は、外部パートナーから最新の知識を得ることが出来ることです。
ある程度の規模のサイトであれば、社外のコンサルタントや広告代理店をパートナーとして活用します。
企業内マーケターであれば、仕事を通じて各領域のWebマーケティングの専門家から最新情報を収集したり、運用の方法などノウハウを教えてもらうことができます。
大規模サイト運営経験によるキャリアアップ
企業内マーケター3つの目のやりがいは、大規模サイト運営経験によるキャリアアップです。
企業に勤めると、企業が投資をして育てた大きなサイトの運用を経験することができます。
個人でブログやSNSを育てても決して追いつくことができない巨大な規模のサイトのWebマーケティングをした、という経験は、やはり企業に勤めないと得られません。
最近では、SNSも活用しながら個人でも大きなブログサイトを運営している人も増えています。
一部の超トッププレーヤーを除いて、個人サイトの場合、多くて数十万PV・月商数百万円代の売上がいい所です。
しかし、企業になると数百万PVや数千万PVというサイトもザラにありますし、月商1000万以上あるWebサイトも多数あります。
ユーザー数や売上規模が大きなWebサイトの運営をしたことがあると、転職時やフリーランスで営業するときなどに、有用な経験としてPRすることができます。
社外の立場でのWebマーケティングのやりがい
次に社外の立場からのWebマーケティングのやりがいについて、以下の3つの点を解説をしていきます。
- 知識・経験でお客様の役に立つ
- 業界を横断した知識を得ることができる
- 自分のメディア運用とクライアントワークが相乗効果を産む
それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。
知識・経験でお客様の役に立つ
社外からWebマーケィングを支援するやりがいの1つ目は、知識・経験でお客様の役に立つということです。
まさにこれから立ち上げるメディアもあれば、長年運用してきたメディアあります。
タイミングは違っても、メディアの運用に何かしらの課題を持っている企業が多いのです。
社外のプロフェッショナルとして、そのクライアントの課題を解決すべく、状況把握・課題抽出・解決策の提示を行なっていきます。
Webマーケティングの専門ツールを使ってデータを抽出し、集約するだけではなく、これまで蓄積した自分の知識や経験を活かして最善策を提案するのです。
自分自身が知識・経験を増やしていきクライアントの問題解決に繋がり役立つということに、やりがいがあります。
業界を横断した知識を得ることができる
社外からのWebマーケティング支援での2つ目のやりがいとしては、業界を横断した知識を得ることができるということです。
クライアントの業界が分散し複数にまたがることで、様々な業界の知識を得ることができます。
業界に特化した知識を得ることができる一方で、Webマーケターとしてのキャリアアップを考えると、1つの業界に依存するよりも複数にまたがった経験を得る方が有利です。
業界を横断してWebマーケティングの支援をすることで、業界に関わらず利用できるWebマーケティングの知見も貯めることがやりがいに繋がります。
自分のメディア運用とクライアントワークが相乗効果を産む
3つ目は、自分のメディア運用とクライアントワークが相乗効果を産むということです。
自分が運営するブログやSNSで得た知見も、クライアントの問題解決に活かすことが可能です。特にSEOの技術的な部分は、個人ブログも企業のオウンドメディアも内容は同じ部分も多いです。
また、自分が他のクライアントで経験したことが、クライアントの問題解決に必要な知識として活用できます。自分の行なった他のクライアントワークが役に経つため、アウトプットの機会が全てインプットにもなります。
Webマーケティングにやりがいを感じる瞬間【体験談】
Webマーケティングへのやりがいは常に感じているのですが、特に「これだっっ!」と思う瞬間を3つピックアップしました。
- 3C分析をして事業の展開ストーリーが見えた時
- 打ち合わせでお客様の問題が解決できた時
- 成果が出て問い合わせや申込が増えた時
それではそれぞれ解説していきますね!
3C分析をして事業の展開ストーリーが見えた時
3C分析というのは、市場(customer)・「競合(competitor)・「自社(company)の3つのCを分析する、マーケティングの標準的な分析フレームワークです。
新規クライアントの3C分析をすることで、客観的に状況を把握するとともに、競合の状況や、今と将来の市場の動きを整理することができます。
Webマーケティングの専門的なツールも駆使しながら、3C分析をして情報の整理をしていくと自社の置かれている立場や、競合に対してどうすれば競争優位性を築けるのか、事業展開ストーリーの仮説が立てられるようになります。
私は、仮説が出来上がった時とてもワクワクしますし、クライアントに提案をしてどういうフィードバックを頂戴できるのか、楽しみになる瞬間です。
冒頭で知的興奮という言葉を使って表現していましたが、まさにそのような感覚になり、私にとっては大きなやりがいを感じる瞬間です。
打ち合わせでお客様の問題が解決できた時
打ち合わせでは、クライアントから色々な質問を頂いたり、課題の相談を受けます。
毎回、オンラインミーティングでは事前にアジェンダを決めて進めていくのですが、それ以外のフリーディスカッションが起きたりということもあります。
そういった中で、クライアントから出てきた課題に対して納得感のある回答をスムーズにできた時に、自分が役に立てた感覚を直接得られ、やりがいを感じる瞬間になっています。
成果が出て問い合わせや申込が増えた時
成果を出すためにクライアントの課題抽出をして、アプローチを提案し、実行するという全体をプロセスを行なっていますので、実際にそれらの動きが「果実」となった瞬間である、問い合わせや申し込みの増加は、最もやりがいを感じる瞬間です。
私が実際にご支援をした企業様には、半年間でリード数が10倍になった(そして、7ヶ月目には20倍になった!)クライアントもいます。
サイトのユーザーからの反響が大きくなったことがとても嬉しいですし、私としても担当者と一緒にやってきた成果が数字になってほっとするとともに、とても大きなやりがいを感じる瞬間です。
Webマーケティングのやりがいを感じにくい人
Webマーケティングは、誰にとってもやりがいを感じる仕事かというと、実際はそうではありません。
Webマーケティングの業務の特性上、やりがいを感じにくい人おり、私は以下の2つの場合にはやりがいを感じにくいと考えます
- 完璧主義の人
- 学習意欲がないの人
それでは、それぞれを簡単に解説していきますね!
完璧主義の人
Webマーケティングの特性上、常に最適解が変化し続けます。
WEBサービスを提供している会社が「永遠のベータ版」などと言っていたこともありますが、状況が常に変化する中でWEBサイトに完成はありません。
限られた時間の中で、最も効果の期待できる施策を行い、PDCAサイクルを回して改善をしていきます。
そう言った状況のため、完璧にこだわらず、終わりがないもの・完成がないものとして受け入れて、未完成状態でも常にベターを追い求めて継続できる人が向いていると言えます。
学習意欲がないの人
これまで流行っていたプラットフォームが衰退し、新しいプラットフォームが台頭するという流れは、過去を遡ってもずっと行われてきたことです。
検索アルゴリズムを意識してWebライティングを行うにしても、状況は常に変化していくので新しい情報を常に仕入れて進めていく必要があります。
そのような中で、今までの知識にとらわらず常に学習をし続ける姿勢は、Webマーケティングの仕事をしていく上で重要な素養だと言えるでしょう。
Webマーケティングは激務でやりがいのない大変な仕事なのか
Webマーケティングが激務かというと、普段は激務ではないのですが、計画していた目標数字に辿り着かない時には、激務になってしまう可能性があります。
Webマーケティングは、全てをやりきったり、完成することがありません。
- まだ活用していないSNSの運用をした方がいい
- SNSでの投稿数を増やした方がいい
- WEBサイトのコンテンツをリライトした方がいい
- 新しい記事をもっと頻度をあげて入れた方がいい
目標数字を達成していないと「やったら良いこと」が限りなくあり続けるため、仕事に終わりがありません。
また、そもそもWebマーケティングの施策を実行する以外にも、結果データの分析、社内へのレポーティング、外部パートナーとの打ち合わせなど、やることは沢山あります。
未達状態になると原因と対策を準備して共有するなど、普段の仕事も業務が膨らみ業務に追われる状態になってしまうケースがあります。
ただし、短期的なWebマーケティング施策に走ると一件あたりの獲得コストを悪くしてしまったり、営業が強引になりせっかく積み上げたリードとの信頼関係を壊してしまう、というリスクもあります。
そのため、数字目標に合わせるための短期的な無理をせず、中期でのリカバリーするという経営判断をする場合もあります。
【結論】Webマーケティングはやりがいある仕事!キャリアアップも描きやすくオススメ
Webマーケティングはこれからもっと市場規模が大きく成長する中で、Webマーケターとして企業に勤めることは、自分の可能性を広げる良い選択肢だと言えるでしょう。
また、フリーランスでWebマーケティングを仕事にすれば、時間と場所に制限されず自由に仕事できるようにもなります。
Webマーケティングを仕事にするかどうか悩んでいる方がいれば、Webマーケターになる方法の情報収集をしながら、個人メディアを作成・運用して、Webマーケティングを小さく実践し始めることがお勧めです。