- Webマーケティングに興味があるけど、初心者でも目指せる?
- 初心者でも分かりやすくWebマーケティングを学ぶ方法を知りたい
- 未経験からWebマーケティングスキルを付けて、就職・転職したい
新型コロナウイルスの影響もあり、消費のオンライン化が急速に進んでいる現代において、企業活動においてWebマーケティングは欠かせないものになっています。
自分の市場価値を上げるためにも、Webマーケティングを学びたいと考える初学者の方は多いのではないでしょうか?
この記事では、Webマーケティング職の仕事内容や活躍できる業種などについて解説しました。
Webマーケティング施策や勉強法についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
Webマーケターサロン ヤマヒ塾の塾長・現役Webマーケター。Webメディアを運営するスタートアップ企業の元経営者。現在は企業にSEO研修・コンサルティングをしつつ、自身のサイトを運営。Webマーケティングの情報をSNSで初心者向けに発信 ▷プロフィール詳細
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初心者向けに「Webマーケティング」について分かりやすく解説
Webマーケティングとは、Webを中心とし、商品の売れる仕組みを構築することです。
PCやスマートフォンなど閲覧者を対象に、Webサイトやインターネット広告などによる施策を行います。
Webマーケティング職が手掛ける仕事には、Webコンテンツの企画やSEO対策・SNS運用など幅広い種類があり、同じWebマーケティング職であっても、勤める会社の業態によって、仕事内容や得られるスキルはかなり異なります。
ちなみに、Webマーケティングと似た言葉で間違えやすいのが、デジタルマーケティングという言葉です。
デジタルマーケティングはWebマーケティングを内包した概念で、Webだけでなく、IoTやPOSシステムなど、オンラインで得られるあらゆるタッチポイントが対象となります。
求人や情報サイトの中には、Webマーケティングとデジタルマーケティングを混同して記載しているものもあります。
Webマーケティングの仕事内容・業種を初心者に解説
近年よく聞く「Webマーケティング」ですが、仕事内容や活躍できる会社には、どのようなものがあるのでしょうか?詳しく紹介していきます。
Webマーケティング職の主な仕事内容
一口に「Webマーケティング」といっても、勤める会社の業態や扱う施策によって、仕事内容は異なります。
各Webマーケティング施策や企業業態ごとの仕事内容を、以下に解説します。
SEO対策
SEO(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンの検索結果で自社サイトがより上位に表示されるように、コンテンツを最適化していくものです。
運営しているWebサイトの目標達成のために対策するキーワードを考え、上位表示させるための施策を行います。
検索順位の上昇や自然検索のアクセスが増えれば、購買やリード獲得といった成果につながる効果が見込めます。
SEO対策の種類は、大きく分けて下記3つです。
SEO対策の種類 | 例 |
【内部対策】 Webサイトの内部構造を整備する |
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【外部対策】 他のサイトなど外部から評価され、リンクを貼ってもらうための対策 |
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【コンテンツ対策】 良質なコンテンツを継続的に作る |
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コンテンツ制作だけでなく、Webサイトの構造やモバイル対応などユーザビリティに関わる技術的な側面もSEO対策の一環です。
インターネット広告の運用・管理
インターネット広告は、狙ったターゲットに発信でき、短期的にWebサイトへのアクセスが得られる特徴があります。
限られた予算の中で「どの媒体に広告を出稿するのか」「どのユーザーにアプローチするのか」を決定するため、インターネット広告に対する専門知識が必要です。
ちなみに、主なインターネット広告には以下のようなものがあります。
- リスティング広告(検索連動型広告)
- ディスプレイ広告
- アフィリエイト広告
- SNS広告
それぞれのインターネット広告の特徴やクライアント企業のゴールを理解し、ターゲットや商材に合わせた運用を行います。
データ分析・改善施策の立案
データを分析することで、自社の市場での立ち位置や認知度を把握できます。
また複数のデータを組み合わせることで新たな情報を導き出すことができるため、課題や改善策が見つかりやすくなります。
データ分析の種類は、大きく分けて下記2種類です。
数値化できるもの |
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数値化できないもの |
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データからボトルネックを見つけ出して課題を解決できれば、大きなビジネスチャンスにもつながります。
データ分析こそ、Webマーケターの腕の見せどころと言っていいでしょう。
SNSの運用・管理
会社の情報発信や商品の宣伝活動などのために SNSを運用し、投稿やコメント対応・広告運用・データ分析を行うものです。
ここ10年以上に渡り、インターネットの利用時間は全年代で増加の一途をたどっており、特に30代以下では、SNSの利用時間が大きな割合を占めています。
このことから、WebマーケティングにおけるSNSの重要性が高まっているのです。
SNS運用の仕事内容には、具体的には以下のようなものがあります。
- SNS運用に関するコンサルティング・改善提案
- ターゲットの分析
- SNSに投稿するコンテンツの制作・投稿
- SNSを通じたユーザーとのコミュニケーション
- アナリティクスデータの分析・改善
- 各部署や発注先との打ち合わせ・調整
分析力の他、トレンドの理解やコミュニケーション力といったスキルも大いに役立つでしょう。
Webコンテンツの企画・立案
Webマーケティングで集客や販売などを行うためには、顧客との接点となるWebコンテンツが必要です。
そのため、どんなWebマーケティング手法であっても、まず初めにWebコンテンツの制作を行わなければなりません。
Webコンテンツには多くの種類がありますが、一例は下記の通りです。
- 記事
- SNS投稿
- 動画
- 音声
- メールマガジン
- ホワイトペーパー
コンテンツの質と量は、集客力にも直結します。
ユーザーがどのような情報を求めているのか、Webマーケティングの観点からデータを基にして作ることが重要です。
Webマーケティングで活躍できる主な業種&職種
ここからは、Webマーケティングを仕事に活用できる主な業種や職種をご紹介します。
インターネット広告代理店
インターネット広告代理店とは、オンライン広告出稿のサポートをし、クライアント企業の要望を聞き出して実行する会社です。
最適なメディアプランの作成と、それに沿った広告配信先への発注を行います。
インターネット広告は、Webマーケティング施策の一環です。
数あるWebマーケティング施策の中からインターネット広告出稿が必要になった場合、インターネット広告代理店が活躍することとなります。
業務内容には、WebサイトやSNSを使った自社サービス・商品の販売やプロモーションがあります。
コンサルティング会社(コンサルタント)
コンサルティング会社やコンサルタントの仕事は、課題を抱えている企業や機関等から依頼を受け、その解決に向けた支援活動を行うものです。
Webマーケティングを専門とするコンサルタントは、Web上で成果を出したり、課題解決をするために活動します。
コンサルティング会社は、専門とする分野によって、下記のような種類があります。
SEOコンサルティング | SEOを主軸としたWebマーケティング施策における戦略立案や改善提案を行う |
SNSコンサルティング | SNS運用に関する戦略設計や制作・配信を行う |
Webコンサルティング | SEO・SNS対策を含むWeb施策全般に対するコンサルティングを行う |
コンサルティング会社やインターネット広告代理店・Web制作会社に入って経験を積んだり、自分で事業を作った経験からコンサルタントになる人もいます。
企業のWeb担当者
企業におけるWeb担当者の基本業務は、自社Webサイトを始めとしたWebコンテンツの運用・制作です。
中でもSEO対策やデータ・アクセス分析は自社で取り組みやすいため、Web担当者が担うことも多いです。
特にデータ分析では、自社サイトのアクセス解析だけでなく、顧客データや売上データといった各種データを活用します。
ただし、自分だけがやれることには限界があるため、他部署の協力も得ながら仕事を進めることが必要となります。
深い専門知識というよりも、事業全体の観点から各部署や外注先と連携したり、幅広い業務をバランスよくこなしたりする力が求められていると言っていいでしょう。
Webライター
Webマーケティング視点をもったWebライターは、企業に非常に重宝されます。
Webライティングは、Webマーケティング活動の多くの場面で必要とされる技術だからです。
Webライターがマーケティング視点をもつメリットは、編集者やディレクターの指示がなくとも、成果の出やすい記事が書けることです。
また記事執筆にとどまらず、Webマーケティングに関わる様々な施策を提案・実行できるようになります。
WebマーケティングにおいてWebライターが活躍できる場所は、下記のように幅広い種類があります。
- セールスライティング
- SNS投稿
- メルマガ
Webマーケティング知識をもった視点の広いWebライターとなれば、Webマーケターや企業のWeb担当者にとって重宝される存在となるでしょう。
初心者がWebマーケティングを勉強する方法&おすすめ本
ここからは、初心者がWebマーケティングを勉強する方法と、おすすめの本を紹介します。
Webマーケティング学習には実践が大切
Webマーケティングは非常に移り変わりが激しい分野のため、絶えず知識をアップデートする必要があります。
何よりも成果と実績が求められるため、座学だけだとスキルは身に付きません。
ただし、Webマーケティングには専門用語や専門知識が多く登場するため、体系的にそれらを学ぶことには意味があります。
Webマーケティングを安価に学ぶ方法としては、オンライン動画教材のWebマーケティングコースや、オンラインサロン・書籍などがあります。
ヤマヒ塾については、詳しくは下記をご覧ください。
またWebマーケティングの学習方法についても、下記で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
インプット学習には本もおすすめ
実践と並行してWebマーケティング知識をインプットするなら、本もおすすめです。
Webマーケティングについてはインターネット上に情報も多いですが、書籍の方がより体系的かつ正確に解説されています。
また、Webマーケティングスクールに通うと数十万円はかかるようなところも珍しくありませんが、本だとより安価に知識が手に入ります。
ただし、Webマーケティング業界は技術進化やトレンドの移り変わりが激しいため、情報が古いと役に立たないかもしれません。
なるべく発行日の新しいものを選び、Web上の情報と並行してインプットすることがおすすめです。
資格は勉強や就職に有効か?
繰り返しになりますが、Webマーケティングを学ぶために必要なことは、資格よりも実践です。
Webマーケティングの資格があれば転職で有利になるとも限りません。
資格を取る時間があるのであれば、個人ブログやSNSで実績を作ることをおすすめします。
私のWebマーケティング資格に対する考え方は、下記でも詳しく述べていますので、ぜひご一読ください。
初心者が知っておくべきWebマーケティング用語&ツール
ここでは、初心者が最初に知っておくといいWebマーケティング用語やツールについて解説します。
Webマーケティングの基本用語
まずは、Webマーケティングで頻出の基本用語について説明します。
SEO
SEO(Search Engine Optimization)は、直訳すると「検索エンジン最適化」を意味します。
サイトを検索エンジンで上位表示するには、検索ユーザー・検索エンジンどちらからも高く評価されなければなりません。
具体的には、Googleのアルゴリズムが記事を正しく理解・評価しやすいように文章を書いたり、サイト設計をしたりするような施策を打ちます。
SEOについては、下記記事でも詳しく解説しているので、ぜひ見てみてください。
リスティング広告
リスティング広告は、Webマーケティングにおける集客施策の一つです。
ユーザーが検索したキーワードや閲覧しているWebページと連動して、特定の広告を表示させる仕組みです。
メリットには、下記のようなものがあります。
- ユーザーの興味関心に合わせて広告を配信できる
- どのキーワードで広告を表示するかが指定でき、効率的に配信できる
- 即効性がある
国内の代表的なリスティング広告には、Google 広告やYahoo!広告があります。
ユーザーのニーズに合わせて広告を表示できるので、即時的な効果が期待できます。
CVR(コンバージョン率)
そもそもCV(Conversion/コンバージョン)とは、「Webサイトの成果」を指す言葉です。
CVRはConversion Rate(コンバージョンレート)の略で、アクセスに対するコンバージョンの割合を指し、サイトの運用・改善において重要な指標です。
CVRが低い場合、「ターゲティングが不十分」「競合の訴求力が強い」など複数の要因が考えられます。
CVR向上のためには、課題の特定と、それに対する施策立案を繰り返すことが必要です。
PV(ページビュー)
PVとはWebサイトがどのくらい閲覧されているかを測る指標の一つで、Webサイトで表示されたページの閲覧数をいいます。
PV数を上げると、顧客の獲得や売上アップのチャンスが広がるため、目標を達成しやすくなります。
PV数を確認するには、Googleアナリティクスを活用することが一般的です。
PVの目安は、Webサイトやジャンルによって異なるため、一概にどれくらいがいいとは言えません。
ただしPVが増えなければ、Webマーケティングが疎かであるか、サイトの品質が低い可能性があります。
PVを増やすには、関連性の高いコンテンツを増やしたり内部リンクを最適化したりして、順位上昇を目指すことが重要になります。
直帰率
そもそも「直帰」とは、「サイト内で1ページしか見ずにそのままサイトから出る」ユーザー行動を指します。
直帰率とは、「Webサイトを訪れたユーザー」に対する「直帰したユーザー」の割合です。
ユーザーが直帰する理由には、以下のようなものがあります。
- ページが見にくい
- 知りたい情報がない
- 表示速度が遅い
- 他のページへの導線がない
- ページで検索目的が果たせた
ネガティブな理由が多いですが、中には「そのページで知りたいことが分かったため、ページを閉じた」というポジティブな理由もあります。
直帰率の高いページを改善する際には、ページを本当に改善すべきかよく考えることが大切です。
Webマーケティングに有効なツール
ここからは、Webマーケティングに有効な代表的なツールを3つご紹介します。
CMS
CMS(Contents Management System)は、プログラミングの知識がなくても、簡単にWebサイトの作成や運用・更新ができるツールです。
CMS導入のメリットには、下記のようなものがあります。
- 情報を更新しやすくなり、検索エンジンの評価が高まる
- プラグインと呼ばれるツールをインストールすることで、簡単にSEO対策できる
- Webサイト制作の工数が減り、コンテンツ作成に時間を充てられる
CMSの中では、Wordpressというツールが全世界のCMSの内約60%と大きなシェアを占めています。
キーワード選定ツール
キーワード選定とは、SEO施策を行う単語や単語群を選ぶことをいいます。
適切なキーワードを選定することで、商品・サービスに対してニーズがあるユーザーが獲得できるため、Webサイトのアクセスを伸ばしていくためには重要な作業です。
キーワード選定にツールを使うメリットは、以下の通りです。
- 調べたキーワードの関連ワードも知ることができ、自分だけでは思いつかなかったキーワードが分かる
- 調べたキーワードがどの季節に人気があるのかや、トレンドのキーワードが分かる
- 全キーワードを一括で調べられたり、コピーできたりする
ツールを使い、手順やポイントを押さえていけば、初心者でも適切なキーワード選定が可能です。
アクセス解析ツール
そもそもアクセス解析とは、Webサイトを訪れたユーザーの行動・特性などを分析することです。
実際の作業を行うに当たっては、専用の解析ツールが必要です。
アクセス解析ツールは、様々なデータをまとめて見られるため、便利で使いやすいメリットがあります。
代表的なアクセス解析ツールには、一例として下記があります。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- Similar Web(シミラーウェブ)
アクセス解析ツールにより、「この数値をあとどのくらい上げたい」という改善ポイントが明確になるので、目的をもって施策ができるようになります。
アクセス解析を正しくスタートすることで、ホームページの改善しやすさは大きく上がります。
初心者がWebマーケティング職に就職・転職するには?
結論から言うと、「即戦力になれる」ことをアピールすることが重要です。
未経験から就職・転職する一番いい方法は、副業で自分でメディアを立ち上げ、実務実績を作ることです。
自分で実際にデータ分析やWebマーケティング施策を実施し、「自分は会社のために貢献できる人間だ」と客観的に証明することが大切です。
Webマーケティング初心者でも、ブログなどをやっていたことが評価され、転職できた事例はあります。
まとめ
Webマーケティングは、初心者でも自分のメディアを作るなどして、独学で学ぶことができます。
就職・転職の際に見られるのは、「会社の数字を作れるかどうか」の点であり、経験が重視されるからです。
もし、「完全独学は難しそう」と感じる方は、Webマーケティングサロン「ヤマヒ塾」を一度のぞいてみてください。
初心者からその道のプロまで在籍している学習型サロンのため、同じようにWebマーケティングを勉強している仲間と情報を共有しながら学べます。
「ちょっとWebマーケティングを勉強しようかな」と思ったら、遊びにきてみませんか。