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動画によるWebマーケティングのメリット・デメリットから活用方法・初期装備まで徹底解説

WEBマーケティング動画

動画によるWebマーケティングって実際どうなんだろう
Webマーケティングを実施するのであれば動画って使うべき?
動画マーケティングのメリット・デメリットを整理したい

Wifiをはじめとする通信インフラの充実やスマートデバイスの普及により動画を使ったマーケティングが注目を浴びています。

動画を使ったマーケティングにはどういったメリット、デメリットがあるのか、活用方法や初める時のコスト感など、動画によるWebマーケティングについて解説していきます。

この記事を書いた人

ヤマヒヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
Webマーケターサロン ヤマヒ塾の塾長・現役Webマーケター。Webメディアを運営するスタートアップ企業の元経営者。現在は企業にSEO研修・コンサルティングをしつつ、自身のサイトを運営。Webマーケティングの情報をSNSで初心者向けに発信 ▷プロフィール詳細
Twitter▶︎@yamahi_official / YouTube▶︎ヤマヒ塾 /サロン▶︎ヤマヒ塾

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Webマーケティングに動画を導入する5つのメリット

Webマーケティングに動画を導入するメリット

まずは、メリットとして以下の5つをご紹介します。

  1. 受け取りやすい
  2. 印象に残りやすい
  3. 売上アップに貢献
  4. SNS拡散で想像以上の効果も見込める
  5. データの分析がしやすい

それでは、それぞれ見ていきましょう。

受け取りやすい

ヤマヒくん
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動画は、閲覧者がテキスト情報よりも受動的に受け取れます。

例えば伝える内容が難しくてもテロップやアニメーションを入れてわかりやすくすることもできますし、BGMや効果音を使ってエンターテインメントにすることもできます。

文字を読むことに対して心理的ハードルが高い人は多いです。

動画はテキスト情報よりも見ている人にとってストレスが少なく、印象に残りやすいのでマーケティングに使う上で非常に有効です。

印象に残りやすい

ヤマヒくん
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動画の内容、ストーリー、BGMが調和するとより強い印象を与えることができます。

ラーニングピラミッドというものをご存知でしょうか。

アメリカ国立研究所が発表した研究で、どのような学習方法で学べば人の頭に定着するかをピラミッド式にまとめた図です。

ラーニングピラミッドでは学習定着度を7つの段階で分類しています。

  1. 講義
  2. 読書
  3. 視聴覚
  4. 実演 / 説明
  5. ディスカッション
  6. 練習
  7. 他人に教える

2つ目の「読書」は10%、3つ目の「視聴覚」は20%の学習定着度とされています。

これをWebマーケティングに当てはめると「読書」はテキスト情報に「視聴覚」は動画に当てはまります。

これからもわかるように動画はテキスト情報よりも2倍の効果があるといえます。

拡散が期待できる

ヤマヒくん
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動画は感情的なつながりを生み出しやすく、拡散されやすい傾向にあります。

「おもしろい!」「わかりやすい!」「感動した!」といったかたちで視聴者の心が動くと、自分が感じたことを共感してほしいという感情を生み、シェア(拡散)を生み出します。

動画が拡散されるとサイトへの流入が増え、認知が上がります。

データの分析がしやすい

ヤマヒくん
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動画もマーケティング手段と同様に施策の効果を数字で把握することができます。

いくつかをピックアップすると

  • 視聴者数
  • 再生回数
  • 視聴時間
  • 視聴維持率

のようなデータが数字で出てきます。

何人に見られているか、どんな人に見られているか、どこのポイントで視聴停止されているかなどを分析します。

その結果によって改善策を考えたり、今まで気づかなかった自分の強み、潜在的なニーズを見つけたりすることもできます。

売上アップに貢献

ヤマヒくん
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動画を効果的に使うことで売上アップにつながります。

動画付きのショッピングサイトは、文字と画像のみのショッピングサイトと比べ64%コンバージョン率が高いというデータが発表されています。
(出典:Future of content marketing)

動画での展開に向いている商品・サービスを提供している場合は、活用のメリットが大きいと言えるでしょう。

Webマーケティングに動画を導入するデメリット

Webマーケティングに動画が活用される3つのパターン

次に、Webマーケティングに動画を導入するデメリットについて見ていきましょう!

  1. 質が悪いと逆効果
  2. 企画、撮影、編集に時間がかかる
  3. 制作コストがかかる

それでは、それぞれ解説をしていきます。

質が悪いと逆効果

ヤマヒくん
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クオリティが悪いと意図した効果が得られないという一面があります。

ここでいう動画のクオリティとは「視聴者の心をつかむ動画」のことです。

視聴者の心をつかむには単に編集が上手いとか、映像としての質が良いなどではなく、企画の質を上げる必要があります。

企画の質を上げ、動画の構成や編集の細部にこだわることで「視聴者の心をつかむ動画」をつくれるようになります。

企画するときのポイントは5W1Hで考えることです。

  • Who : ターゲットはどんな人ですか?
  • Where : どこで撮影しますか?
  • What : どんな悩みを解決しますか?
  • Why : 動画の目的は何ですか?
  • When : 期限はいつですか?
  • How : どのような構成ですか?

5W1Hに加えてCall to action (動画を見たあとにどんな行動をとってほしいのか)まで考えると企画のクオリティが上がります。

企画、撮影、編集に時間がかかる

ヤマヒくん
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企画、撮影、編集に時間がかかることも難点です。

作業フローは次のステップを踏みます。

  • 企画
  • 撮影
  • 編集
  • 公開

4つのステップの中でも一番大事なのが企画です。企画が不安定なままだと撮影、編集へは進めません。

ある程度、進行が進んだあとで内容の変更をすると大変だからです。動画制作はまず企画を固めることが大切です。

照明、モデルの設置、アングルの確認だけでなく、OKが出るまで取り直しをしたりするため、撮影もとても時間のかかる作業になります。

また、編集は細かい作業が多く、手間がかかります。

制作予算を十分とれるなら制作を外注し、十分にとれなければ企画・撮影までを自社でやり、編集は外注するなどして作業効率を上げましょう。

制作コストがかかる

ヤマヒくん
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動画の制作にはある程度のコストがかかります。

制作を外注するなら外注費用が、自社で制作するなら初期費用が発生します。

初期にかかる費用は求めるクオリティにもよります。

制作予算が十分にあるなら問題はありませんが、そうでない場合は初めは低価格な製品で準備するなどしコストカットをしましょう。

Webマーケティングに動画が活用される3つのパターン

Webマーケティングに動画が活用される3つのパターン
Webマーケティングに動画を使うには3つの活用パターンがあります。

  1. 集客のための動画
  2. コンバージョン獲得のための動画
  3. ブランディングのための動画

それぞれ解説していきます。

集客のための動画

一つ目のパターンは集客を目的としたパターンです。

まだ商品やサービスを知らない人たちを対象とし興味を持ってもらうことで集客につなげます。

集客を目的とした動画は次のような内容です。

  • ハウツー動画
  • セミナー動画
  • バズ動画(*口コミで話題になる動画)

良質な動画を提供しているとGoogleからの評価が上がりSEOで順位を上げることができます。

検索結果で上位表示ができるとサイト閲覧数が上がり集客につながります。

コンバージョンを獲得するための動画

二つ目のパターンはコンバージョン(以下、CV)をとるための動画です。

CVとはwebサイトで獲得したい成果、例えばECサイトなら商品購入、企業サイトならお問い合わせや申し込みを指します。

集客を目的とした動画はユーザーが自社サイトに来る前を想定してるのに対し、CV獲得を目的とした動画はユーザーが自社サイトに訪問した時を想定します。

動画の内容は商品やサービスを詳しく説明し、視聴者の問題を解決するコンテンツになります。

動画を見たあとで資料請求や見積もりの申し込みをしたくなるように制作することが特徴です。

ブランディングのための動画

3つ目は、ブランディングのための動画です。

ブランディング動画の目的は視聴者とのつながりを強くすることです。

自社のことをよく知ってもらい共感を促し、強い想い入れができることで、他のブランドを選ばせないようにします。

ブランディングを目的とした動画は次のような内容です。

  • 商品開発の秘話
  • スタッフの紹介
  • 社風の紹介
  • 企業理念の紹介

ブランディング動画は集客、コンバージョンを目的とした動画と違い、施策の効果が見えづらい一面があります。

Webマーケティングに動画を導入するコスト

Webマーケティングに動画を導入するコスト

動画制作には費用が発生します。ここでは主に初期費用について解説します。

初期費用の主な内容は機材です。求めるクオリティによって必要になる機材が違うため費用もそれに合わせて異なります。

最初は安価なものからはじめ、慣れてきたら高価なものを使ってみるといいでしょう。

動画制作に必要な機材は次のようなものがあります。

  • カメラ(5~20万円)
  • パソコン(10~30万円)
  • 動画編集ソフト(~7万円/年)
  • 三脚(~1万円)
  • 照明(~1万円)

ひとつずつ簡単に解説していきます。

カメラ

動画制作にカメラが必要なことは言うまでもありません。

カメラ選びに関しては、用途によってベストなカメラがあるのでどのように使いたいかを明確にすると選びやすくなります。

固定して使うなら一眼レフカメラやミラーレス一眼レフカメラです。長時間の撮影ならビデオカメラ、アウトドアならアクションカメラを選びます。

予算が十分にとれない場合はスマートフォンを使ってみてもいいかもしれません。

例えばYoutubeに投稿するためであればiphone7でも十分に高品質な動画を作成できます。

カメラは料金の幅が大きいので予算に合わせて最適な商品を購入しましょう。

パソコン

動画編集をするときにパソコンは必要です。

予算が十分に確保できなければ携帯を使っての編集も可能です。ただ携帯での動画編集にはクオリティに限界があります。

費用はパソコンの性能によって幅がありますが10~30万円になります。パソコンの性能を決めるのはCPU、メモリ、SSDです。

CPU

CPUとはパソコンの頭脳に当たる部分です。

CPUが低いと動きが悪かったりフリーズしたりするので、編集において一番大切な部分といえます。

目安としてはiCore 5以上の性能が必要です。低性能なAtom, Celeron, Pentium, i Core3は性能として不十分です。

動画編集が目的なら低性能な製品は購入してはいけません。

CPUの種類 コメント
Atom
動画編集向きではない
Celeron
動画編集向きではない
Pentium
動画編集向きではない
iCore 3
動画編集向きではない
iCore 5 最低条件
iCore 7 一番人気
iCore 9
4K動画の編集も可能

メモリ

メモリとはCPUが計算した内容を一時的に保存する容量のことです。4GB、8GB、16GB、32GBがあり動画制作において最低8GBは必要です。

メモリーの種類 コメント
4GB 動画編集向きではない
8GB フルHD編集が可能
16GB 4K動画編集も可能
32GB 4K+3DCG編集も可能

その他

また、SSDがあれば動画の読み書きが速くなり作業効率が上がりますが、SSDが搭載されているパソコンは高額になります。

予算に余裕のある場合は作業効率の点から購入を検討してもいいかもしれません。

おすすめは

  • iCore7
  • 16GB

の性能を持ったパソコンです。

動画編集ソフト

動画編集ソフトは無料のものと有料のものがあります。

無料でできるだけ高品質な動画を作成したければDavinci Resolveがおすすめです。

映像業界のプロが実際に使っているソフトでMacやWindowsでも使えます。

一つデメリットがあるとすればテロップを入れるのが面倒なことです。予算が十分にとれない場合はこちらを使うと良いでしょう。

有料のものだとAdobe Premiere Proがおすすめです。

Adobe Premiere Proは編集に必要な機能が全て揃っていて映像業界のプロの9割が使用しています。

After Effects(アニメーション)やPhotoshop(画像編集)など他のAdobe製品との相性もよく表現の幅が広がります。

年間のサブスクリプションで65,760円の費用がかかります。

三脚

動画制作をする上で三脚は必須アイテムです。

完成した動画がブレていたり不安定だと見ている人にとって不快だからです。

安いものから高いものがありますが5,000円程のものを購入すれば問題ありません。

照明

室内での撮影をするなら照明は必須アイテムです。

動画の明るさで商品やサービスに対する印象が大きく変わるからです。

どれだけいい内容だとしても十分な照明がないと暗い印象を与えてしまいますので、必ず照明を使いましょう。

照明機材セットは1万円以内のものでもクオリティとしては十分です。

目が大きく見えるリングライトもYoutuberの間でよく使われています。

まとめ

まとめ

動画によるWebマーケティングメリット・デメリットから活用方法までまとめて解説をしました。

動画はこれからもまだまだ成長市場ですし、うまく自分のこれからの活動に取り込めるように学習・実践してみてはいかがでしょうか。

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ABOUT ME
ヤマヒ
ウェブメディア会社の元経営者。数百万PVのサイトの立ち上げから運営をした。現在はフリーのマーケターとして、多数の企業へのコンサルティングを行う一方で、自身でもサイト設計やライティングを実施。10以上のウェブメディアを保有・運営中。オウンドメディアのSEOが専門領域。上流(戦略・商品設計・計画)から下流(サイト設計・ライティング)まで支援中。