デジタルマーケティングって何
Webマーケティングとデジタルマーケティングどう違うんだろう
具体的にどういう違うがあるのか知りたい
デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いってわかりにくいですよね。
本記事では、デジタルマーケティングとWebマーケティングのそれぞれの概念と違いについて詳しく解説をしてきます!
企業に属さない、プロのウェブマーケターとして日々、多数のクライアントのご支援をしていているヤマヒです。
ヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
Webマーケターサロン ヤマヒ塾の塾長・現役Webマーケター。Webメディアを運営するスタートアップ企業の元経営者。現在は企業にSEO研修・コンサルティングをしつつ、自身のサイトを運営。Webマーケティングの情報をSNSで初心者向けに発信 ▷プロフィール詳細
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それでは参りましょう!
デジタルマーケティングとは?Webマーケティングと併せて解説
マーケティングという言葉を一言で説明すると「商品が売れる流れを全体を構築すること」です。
具体的には、以下がポイントです。
- 競争優位性のある商品を作る
- どう伝えるのかメッセージを考える
- 集客から購入までの流れを設計・実行する
これらのポイントを抑えることで、より効率的に、消費者が求めている商品が行き届くようにしていきます。
では、デジタルマーケティングとWebマーケティングがそれぞれどういうことなのか、それぞれの概念を解説していきたいと思います。
デジタルマーケティング
デジタルマーケティングとは、スマートフォンのアプリやEメール、ユーザーの活動履歴など、デジタルで得られるあらゆるデータやタッチポイントを活用して行うマーケティングのことです。
次に紹介するWebマーケティングも内包しており、IoTやGPSを活用したビーコン、デジタルサイネージなど、「デジタル」で顧客とコミュニケーションをする全ての施策がデジタルマーケティングになります。
それらのデジタルマーケティングのタッチポイントは多岐にわたり、一例を挙げると以下のとおりです。
- Eメール
- SNS
- ECサイト
- Web広告
- POSシステム
- ポイントカード情報
- デジタルクーポン
- IoT
近年では、オフラインで得られたデータとオンラインで得られた情報とを統合して、より高次元のマーケティング活動を指すことも増えています。
デジタルマーケティングでは、豊富なデータを蓄積でき、そのデータを基にターゲットに対してよりピンポイントに広告を表示するなどの施策を行えます。
Webマーケティング
Webマーケティングとは、先ほど説明した「マーケティング」を、Webを中心に行うものです。
つまり、Webを活用してより効率的に、消費者が求めている商品が行き届くようにすることです。
主に、SNS、ホームページ、インターネット広告などを用いて行われます。
近年、webはますます身近な存在となっています。経済産業省が取りまとめた、電子商取引に関する市場調査によると、令和元年度の日本国内の消費者向け商取引市場規模は19.4兆円、企業間商取引市場規模は353.0兆円となっています
出典:電子商取引に関する市場調査(経済産業省 2020年7月22日)
Webマーケティングは効果測定がしやすい上に、コロナ渦でますます重要性が増しています。
Webマーケティングとデジタルマーケティングの違い【7つの切り口で比較】
webマーケティングとデジタルマーケティングは同じような用語として使われることも多いですが、違うものです。
以下の7つの切り口で比較して、両者の違いを解説します。
- 活動目的
- 活動内容
- 活用ツール
- 攻めか待ちか
- 対象者
- マーケティングリサーチ
- 効果測定範囲
それでは、それぞれを解説していきます。
1.活動目的
Webマーケティングの場合、新規見込み客を獲得(リードジェネレーション)することが主な活動目的です。
BtoBのWebマーケティングでそれがより顕著になります。そのため、効果測定する指標も、新規見込み客の獲得数が主なものとなります。
一方、デジタルマーケティングはより幅広い活動目的をもちます。新規見込み客を獲得することは言うまでもなく、見込み客の育成、より購入意欲が高い見込み客の発掘・発見(リードクオリフィケーション)と言った活動目的も、より重要となります。
そのため、効果測定の指標は、どれだけ購入意欲が高い見込み客に対して営業に持ち込めたか、もしくはそれだけ売り上げに貢献できたかになります。
2.活動内容
Webマーケティングの場合、まずは集客施策を行います。SEO対策や、リスティング広告などが該当します。
次に、ユーザーに対して、商品により興味をもってもらい、問い合わせや購入につなげるための接客施策を行います。
LPOやEFOが該当します。更に、一度商品を購入したユーザーに対し、良好な関係を継続的に構築してリピーターになってもらうため再訪促進を行います。
活動目的で述べたとおり、webマーケティングにおいては、集客施策が特に重要な施策となります。
デジタルマーケティングでは、webマーケティングで書いた内容に加えて、見込み客へのメール配信や見込み客の購入意欲の分析などを行っています。
場合によっては、実店舗での販売データ分析などの施策も講じていきます。ですので、Webマーケティングよりも、接客施策や再訪促進の重要性が増します。
3.活用ツール
デジタルマーケティングおよびWebマーケティングで活用する主なツールを簡単に紹介します。
・CMS
プログラミングの知識がなくとも、簡単にwebサイトを作成・更新できるツール
・アクセス解析ツール
自社のwebサイトにおいて、アクセス数やwebサイトにアクセスしたユーザーがどのような行動をとったかを解析するツール
・ヒートマップ
コンテンツにおいて、ユーザーの滞在時間などのデータを色で可視化するツール
・MAツール
顧客開拓において、マーケティング活動状況を可視化・自動化してくれるツール・CRM顧客とのコミュニケーションを実施・管理するツール
・SFA
営業をサポートし、データ管理するツール
・メール配信システム
メールマガジン等のメールを管理するツール
デジタルマーケティングの方が、Webマーケティングよりも概念が大きいので、IoT関連のツールなどはデジタルマーケティングの範疇で活用されます。
4.攻めか待ちか
Webマーケティングは、待ちの要素が強いマーケティング手法です。
これは、WebサイトやSNSによる情報発信が中心となるWebマーケティングでは、ユーザーに見にきてもらうことが前提になるからです。
一方、デジタルマーケティングは待ちの要素だけでなく攻めの要素もあるマーケティング手法です。
先ほど述べたwebマーケティングでは待ちの要素が強いのですが、メール配信はユーザーにこちらからアクションを起こす攻めのマーケティング手法です。
そのため、Webマーケティングよりデジタルマーケティングの方が、よりユーザーに対して攻めの情報提供や営業ができ、うまくいけば見込み客との積極的な関係性構築につながります。
5.対象者
Webマーケティングは、スマートフォンやパソコンでインターネットを閲覧する人が全て対象になります。
一方、デジタルマーケティングは、インターネット上に止まらず、デジタルデバイスと接点のある全ての人が対象になります。
対象者についても、Webマーケティングよりデジタルマーケティングの方が、より幅広い範囲を有します。
6. マーケティングリサーチ
Webマーケティングにおいては、新規見込み客に対してどのようなコンテンツへのニーズが存在するかリサーチする必要があります。
つまり、新規の見込み客検索ニーズはどこにあるか(=どのようなキーワードで検索するか、どのメディアから情報を得るか)リサーチし、それを満たすコンテンツを作っていくことが大事です。
一方、デジタルマーケティングで新規見込み客はもちろんのこと、既存の見込み客や既存顧客もより重要な対象者になっていきます。
そのため、既存の見込み客や既存顧客をリサーチすることもより重要となります。既存の見込み客や既存顧客のニーズだけでなく、課題や不安、悩みを見つけ出し、それらを解決するコンテンツを作っていくことが大事です。
7.効果測定範囲
Webマーケティングであれば、基本的にブログなどwebサイト上で行った施策の効果測定になります。
一方、デジタルマーケティングではWebマーケティングよりも複雑なデータを取り扱うことになります。これは、デジタルマーケティングにおいてはデジタルで得られるあらゆるデータやタッチポイントを活用する人が対象者になり、より多くの種類と量のデータが入ってくるためです。
そのため、Webマーケティングよりもデジタルマーケティングの方が効果測定に時間がかかる傾向があります。