ニュース解説

動画広告の未来を決算書から読む【UUUM2020年5月期 第2四半期決算】

UUUM決算からの広告の未来

※本記事は、YouTubeで動画として公開しており、ラジオ的に聴いていただくことも可能です。

この記事を書いた人

ヤマヒヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
ウェブメディア会社の元経営者。数百万PVのサイトの立ち上げ・運営を経験。現在は多数の企業にインハウスSEOを提供しつつ、自身でも10サイト以上を運営。SEOの実践ノウハウを「ウェブマーケター養成講座」(YouTube・ブログ)で無料提供 Twitter▶︎@yamahi_official / YouTube▶︎ウェブマーケター養成講座【ヤマヒ塾】

※動画の原稿を簡単に編集したものなので、動画の方が詳しく解説をしています。

動画広告の未来を読むための基礎情報(1)UUUMの数字確認

2020年1月15日(決算発表の翌日)正午・時点でのUUUMの数字

時価総額786億
PER 89.22倍

非常に高い期待値と言えます。

2Q決算に合わせて、特別損失を発表しています。

経常利益14億の会社で、特損1億は結構大きいですが、それを織り込んでも修正なしでいけるということ。

修正なしでいけると言う見通しがたったので、特損を計上したというのが正確かもしれないですね。

動画広告の未来を読むための基礎情報(1)UUUMの内情予測

UUUM解説

発表された決算資料によると、例年は1Q、2Qと上がってきていたが、売上全体が落ちました。

その理由は、Googleアドセンス広告の売上成長が鈍化したことです。

動画参入者が増えて広告が分散している
専門特化したチャンネルへの投資

ということで、UUUMが得意な領域でのアドセンス単価が落ちていると推測されます。

一方で、UUUM的には「タイアップ案件」が昨対で伸びています。

UUUMの人員増強

昨年対比で100名以上人が増えており、今までのメディアとして面を売るというビジネスから、営業人員を増やして案件獲得していくというビジネスに変わってきています。

詰まるところ、利益率が悪くなります。

UUUMは利益率が下がる絵

そのため、当面は売上拡大(市場拡大)を優先ということで、利益率が下がるようなグラフも中長期の絵として入れています。

動画広告の未来は?

動画市場は成長

動画広告市場は今後も伸びる予測となっています。

YouTubeがシェアが高い

圧倒的にYouTubeが利用されており、特に若い人ほど高い傾向です。

動画広告の未来に対して、クリエーターはどう戦うべきか?

個人経済圏

UUUMは「個人経済圏」と言う言葉で説明をしていますが、広告収入以外に、直接ビジネスを展開していくということです。

個人経済圏の説明

中国では先行してインフルエンサーの発展ビジネスが拡大してるということです。

UUUM個人経済圏の中国との比較

クリエイターとしては、動画の広告収益だけではなく、バックエンドにさらなるビジネスモデルを作っていくことが、収益性を大きく変えるポイントになっていきます。

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ヤマヒ
ウェブメディア会社の元経営者。数百万PVのサイトの立ち上げから運営をした。現在はフリーのマーケターとして、多数の企業へのコンサルティングを行う一方で、自身でもサイト設計やライティングを実施。10以上のウェブメディアを保有・運営中。オウンドメディアのSEOが専門領域。上流(戦略・商品設計・計画)から下流(サイト設計・ライティング)まで支援中。