文系でもウェブマーケターになれますか?
統計学って勉強したほうがいいですか?
これらは、本当にいつも、何回も聞かれる質問です!
企業のマーケターにWebマーケティングをお教えしたり、SEOのコンサルティングをするなど、プロのWebマーケターのフェッショナルとして仕事をしています。
特に、Webマーケティングの実務をしたことがない人にとっては、
と不安になることも多いかもしれないですね。
私自身、バリバリの文系ですし、文系でもWebマーケターとして活躍していけます。
この記事では、文系にとってのWebマーケティングについて解説していきたいと思います!
ヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
Webマーケターサロン ヤマヒ塾の塾長・現役Webマーケター。Webメディアを運営するスタートアップ企業の元経営者。現在は企業にSEO研修・コンサルティングをしつつ、自身のサイトを運営。Webマーケティングの情報をSNSで初心者向けに発信 ▷プロフィール詳細
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文系Webマーケターの仕事の幅は広い
まずは、Webマーケターの幅の広さについて解説させてもらいます。
Webマーケターといっても、経営戦略やマーケティング戦略を考える上流の仕事からSEOやSNSの運用など現場の仕事までの広さもあれば、現場においてもSEOや広告、マーケティングオートメーションなど幅広い仕事があります。
実際のところ、難しい計算(統計のような)をするのは、全体のほんの一部で、大体難しい計算は必要ありません。
つまり、全てのWebマーケターが難しい数字を扱うわけではないということです。
しかしながら、Webマーケターが数字を全く扱わなくていいか?というと、決してそんなことはありません。
ビジネスはどういった部分においても数字が重要な要素なので、Webマーケティングの仕事をする上でも全く数字に触らないで業務をするということは不可能です。
むしろ、実際に業務をやっている中では、文系のほうがWebマーケターに向いていると思うところもあります。
理系・統計が必要と思われる理由と文系的な現実
次に、なぜ「理系じゃないとなれないのではないか」とか「統計を勉強しておかないといけない」と思うのか、その理由と実際の状況について解説をしていきます。
と思う理由としては
というイメージがあるからだと考えます。
確かに「大量のデータ」から「答えを導き出す」という作業をすることは、実際の業務の中でもあります。
しかしながら、大量のデータを取り扱うとしても複雑で難しい「処理」をするということはありません。
実際にやっていることで言うと、先の競合データについて、sumとかvlookupといったビジネスで一般的に使うレベルの関数を使う程度です。
関数は、スプレッドシートで入力ガイドも出ますし、その時々検索して調べれば良いので、事前にしっかり身に付けておくべきスキルというわけではありません。
詰まるところ、大量のデータを扱うことはあっても処理自体はシンプルで複雑ではない、ということが言えると思います。
文系の方が向いていると思う3つの理由
文系の方が向いていると思う3つの理由は以下です。
- 流れ(ストーリー)を作る仕事だから
- 言葉を扱う仕事だから
- 人の感情を動かす仕事だから
それでは、それぞれ解説をしていきましょう!
1. 流れ(ストーリー)を作る仕事だから
1つ目は、流れ(ストーリー)を作る仕事だからということです。
そもそも、マーケティングとは、商品は売れる全体の流れを作る業務です。
大量のデータをゴリゴリ掘り下げる、たとえば、過去の購入データから当社ユーザーの行動特性を導き出すといったような業務は全体の一部の話です。
SEOやリスティング、マーケティングオートメーションなど、色々な施策が言葉として目に付くかもしれませんが、
マーケティングにおいて大事なのは、
・売れる商品を作り
・認知してもらって
・興味持ち
・購入して
・リピート購入 / カスタマーサクセス
という一連の流れを作ること
です。
施策をつなげて、購買に至るストーリーを描くというのは、数字で計算するというよりロジカルに展開が組み立てられた物語を描く感じであり、文系っぽいといえます。
2.言葉を扱う仕事だから
2つ目は、言葉を扱う仕事だからということです。
WEBサイトでもSNSでも、動画であってもWebマーケティングは「言葉」を使う仕事です。
確かに、SEO業務であれば、SEO的にフィットする書き方の型があったりするのですが、そもそもそれ以前に、日本語として相手に必要な情報がちゃんと伝わる文章を書く必要があります。
意外と、主語・述語、因果関係などがごちゃごちゃで、書いていることが読み取れない文章を書いてしまう人もたくさんいます。
3.人の感情を動かす仕事だから
3つ目は、人の感情を動かす仕事だからということです。
Webマーケターの扱うものは、データでも商品でもなく「人の感情」です。
マーケティングによって、人が「欲しい!」と思うような設計することがミッションなのです。
人がほしいと思うアイディアを生み出すためには、今のトレンドや市場の状況にアンテナを張る必要があります。
そして、今の状況を読み取って、自社がどうポジショニングするのがよいか考えてます。
その意味でも、Webマーケティングは文系的だと言えます。
まとめ
文系の人にとってWebマーケティングという仕事が向いているのかどうかをまとめました。
Webマーケターの仕事の幅は広く、大量のデータを分析していくような仕事もあるのですが、全体として理系じゃないと通用しないような仕事でもないですし、統計を学習していなくても対応できる業務です。
webマーケターには、大量のデータを複雑な計算式で処理しそうなイメージがあるかもしれませんが、大量のデータを扱うことはあっても処理自体はシンプルで複雑ではないのが実際です。
私自身も文系出身のWebマーケターですし、文系が向いていると思う部分もあります。
その理由として、「流れ(ストーリー)を作る仕事だから」「言葉を扱う仕事だから」「人の感情を動かす仕事だから」という3点をご紹介しました。
文系だから向いてないということは一切ないですし、Webマーケティングは実務で学んでいくことが最も役に立つ業務だと思います。