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【IPO】ジモティーを評価!マーケター視点でのサイト解説【マザーズ新規上場】

ジモティのIPOを評価

※本記事は、YouTubeで動画として公開しており、ラジオ的に聴いていただくことも可能です。

この記事を書いた人

ヤマヒヤマヒ|山口博道(ヤマグチヒロノリ)
ウェブメディア会社の元経営者。数百万PVのサイトの立ち上げ・運営を経験。現在は多数の企業にインハウスSEOを提供しつつ、自身でも10サイト以上を運営。SEOの実践ノウハウを「ウェブマーケター養成講座」(YouTube・ブログ)で無料提供 Twitter▶︎@yamahi_official / YouTube▶︎ウェブマーケター養成講座【ヤマヒ塾】

※動画の原稿を簡単に編集したものなので、動画の方が詳しく解説をしています。

ジモティーのIPOを評価(1)基本情報

まずは、ジモティーについての基本情報です。

ジモティー株式会社は加藤貴博社長(昭和53年10月2日生/41歳)が、2011年2月に創業しています。

株主構成については以下です。

ジモティーの株主構成
参照:IPO株の始め方

  • 加藤社長の比率が8%代とかなり少ない
  • 創業3ヶ月後の2011年5月にKDDI、三菱UFJキャピタル、インフィニティ・ベンチャーズより1.5億円調達
  • ビジネスモデル上、マネタイズが難しかったのではないか
  • その結果、資金調達を続けてきて、社長が薄まった(薄めてでも調達しないと間に合わなかった)と推測

記事記載時点では公募価格は未定。予測では

  • 想定時価総額54.2億円
  • 吸収金額14.0億円

という小型上場。

ジモティーのIPOを評価(2)業績分析

次に、ジモティーの業績について見ていきます。

ジモティーの業績

参照:IPO株の始め方

2019年第3Q累計

売上高は935,892千円
営業利益は153,389千円
経常利益は152,252千円

2019年3Qでほぼ一緒の数字。昨年対比での成長率130%であり、いい感じと言えるのではないか。
2019年度の着地が利益2億円ぐらいで54.2億円あれば、割安といえるのではないか。

ジモティーのIPOを評価(3)事業解説

ジモティーの有価証券報告書 ジモティーの有価証券報告書2

参照:東京証券取引所、ジモティー有価証券報告書

クラシファイドサイト運営事業の売上983,643円、つまり、約10億円の内訳としては、以下と推測。

▷有料掲載 4億円
平成30年12月で 約1.6万*約2千円/月=月3200万=4億
P9 【事業の状況】より

▷広告掲載 6億
アドネットワーク(SupershipとGoogle)

ジモティー(https://jmty.jp/)は月間平均1,000万MAUで、その規模感を理解するための比較対象としては以下を紹介します。

メルカリ(1600万人)の2/3ぐらい
インスタ(3300万人)の1/3
Tiktok(950万人)と同等

競合は以前、メルカリ「アッテ」がいたが撤退し、現在はめぼしい競合いない状況と推察します。

ジモティーのIPOを評価(4)サイト分析

ジモティーのページ数(インデックス数):5,980,000で大規模なサイトです。

獲得している検索キーワードの傾向は以下と分析

  1. 商標(ジモティー)
  2. 他社の中古情報サイト名
  3. 商品名

 

つまり、

  • 「ジモティー」が認知されている
  • 中古情報サイト名を検索すると、そのサイトの下にジモティーが出てくる
  • 検索ボリュームのある単体商品名でも上位表示

という状況です。

ジモティーのIPOを評価(5)リスク分析

リスク事項として、SupershipとGoogleに偏っていることと言っているが本質はそこではなく、メディア1つ・SEO1本足で事業が成り立っているということが最大のリスクだと考えます。

現在はグーグルからの評価も高いが、今後、アルゴリズムの変更が起きて順位がつかなくなったということになると株価に大きな影響を与える可能性があります。

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ヤマヒ
ウェブメディア会社の元経営者。数百万PVのサイトの立ち上げから運営をした。現在はフリーのマーケターとして、多数の企業へのコンサルティングを行う一方で、自身でもサイト設計やライティングを実施。10以上のウェブメディアを保有・運営中。オウンドメディアのSEOが専門領域。上流(戦略・商品設計・計画)から下流(サイト設計・ライティング)まで支援中。